4月6日(金)、ブラチスラバ。
昼間っからビールを飲んだくれた後、ホテルで仮眠。
気がつけば午後9時になっていた。(→
参考)
晩飯はここで食べよう。
いかつい甲冑が男心をくすぐるぜ!
スロバキアワイン(白)!気前よくグラスになみなみ注がれるところや、ちょっと雑味の残る
後味などがスロバキアらしい気がする。やや辛口で軽い口当たり。
隣の席で男2人組がウェイトレスと話しているのが聞こえる。
「この料理、最高だったぜ! シェフに伝えといてくれよ!」陽気だなぁ(笑)。
後で僕にも話しかけてきた彼らは、ロンドンから来たポルトガル人だった。
Staroslovenská slepačia。
(オールドスロバキア風チキンスープ)おのぼりさんな僕はこういう地名モノに弱い。
麺!中には煮麺のような柔らかい麺が入っている。
あっさりした鶏肉のダシと野菜の甘味で心温まるスープだ。
ブリンゾベー・ピロヒ!(Bryndzové pirohy)ジャガイモ&小麦粉で作った餃子にサワークリームをかけたような料理。
昼に食べたブリンゾベー・ハルシュキ(→
参考)と似たような構成だが、
せっかくなので夜も「いかにもスロバキア」な料理を味わいたい。
「…!!」うん、旨い。ジャガイモ&小麦粉の皮の素朴な味と食感。サワークリームの
酸味とコク、カリカリベーコンの塩気と旨味がよくマッチしている。
白ワインとの相性もいい。
そして、
中の具が何とも不思議な旨味を醸し出している。これは一体何だろう。
タラコ? なわけないか。
半分ほど食べ進めたところでウェイターに尋ねてみる。
ねぇ、これ中に何入ってるの?
チーズか。
仄かな発酵臭と旨味が凝縮したチーズ。へぇ〜、なるほどね。
昼間さんざんビールを飲んだので、ここはワイン1杯だけで終了。
その後もう1杯行く体力も残っておらず、大人しくホテルに戻って再び眠りに着く。
―4月7日(土)。
爽やかな朝だ。
午前7時過ぎにホテルを出発、バスターミナルに向かって歩く。
―Novy Mostのバスターミナル。
ちょっと小腹が減ったので何か食べよう。
何とも
怪しい色合いの調理パンが並んでいる。
正直とても美味しそうには見えないが、
こういう怪しいパンを見ると何だか無性にワクワクしてしまう。
勇気を振り絞ってやや大きめの調理パンを指差すと、
ちゃんとレンジで温められてから出てきた。
スロバキアバーガー(笑)。 ←勝手に命名。
フニャフニャのバンズ、安っぽい豚ステーキ、そして真っ赤なパプリカ。このビジュアル、たまらんぜ。
「…!!」豚の臭みとか、バンズのフニャフニャ感とか…
見た目通り
辺境チックな味わいだ。
こういうのって結構嫌いじゃなかったりする。
いや、むしろ大好きなのかもしれない(笑)。
次の目的地ウィーンには見どころが山ほどあるというのに、
ブラチスラバには殆どこれといった見どころがなかったため、最初に
城を見たきり観光らしい観光をせぬまま最後まで怠惰な時間を過ごした。
ぶっちゃけ、
日帰りでよかったかな。客観的に考えれば
ブラチスラバに1泊したのは失敗だったかもしれない。
もし他人から相談を受けたら「日帰りで十分だ」と忠告するだろう。
しかし、
旅先で観光もせず昼間っからだらだら飲んだくれるなんてもの凄く贅沢な時間の使い方じゃないか。やってみたくても
なかなかできるものではないし、一度やってみたいと思っていた。
夢が叶ったし(?)、貴重なスロバキア料理も味わえたので良しとしよう。
スロバキア土産。サッカースロバキア代表のジャージ。(ストッフ/非公式品)
一番人気はナポリのハムシク。残念ながらフライブルクの
カリム・グエデやイェンドリシェックは置いていなかった。
スロバキアビール。バザントは恐らく最もメジャーなブランド。
現地でもバザントの看板を掲げる店をよく見かけたが、ことごとく飲めなかった。
スロバキア食品。甘い菓子と怪しいスナック菓子、マッシュルーム入りレバーペースト(推測)。
タバコ。安いもので1箱2.5ユーロ、ドイツより遥かに安い。
(ドイツは紙巻きだと最低でも1箱4ユーロはする。)思わずカートンで購入。
ブラチスラバ城のミニチュア。マグネット。定番系。
スロバキア・コルナの硬貨。スロバキア・コルナは2009年にユーロに切り替わるまで
流通していた通貨である。古銭(?)コレクションがまた一つ増えた。