8月5日(日)、ロンドン。
僕らにとっての最終日、今日は沿道で
女子マラソン。日本からは
尾崎好美、木崎良子、重友梨佐の3名が出場する。
劣勢が報じられている今大会の日本代表だが、会心の走りで
Qちゃん(高橋尚子)や
野口みずきに続く
金メダルを獲得してほしい。
小雨ぱらつく中、遠方から大きな歓声が近づいてきた。
「…!!」来た!!すぐ目の前を駆け抜ける選手たち。北京のとき(→参考)よりもかなり近い。
頑張れ!
国は関係ない。目の前を駆け抜ける選手全員に歓声を送る。
残念ながらリタイアする選手も。
ロンドン五輪のマラソンがこれまでと大きく異なるのは、
周回コースが採用されたこと。マラトンの丘云々という起源からすると周回コースは
邪道なわけだが、交通規制が少なくて済むなど実利的なメリットは大きい。
そして、見る立場での大きなメリットは
「何回も見られる」という点である。
少し歩いてベストポジションを発見。
対面には
木崎良子の後援会の方々がいらっしゃった。
「今日は誰の応援ですか?」
えぇ、も、もちろん木崎良子さんです!
(OK、模範解答。名前だけでも頭に入れといてよかったぜ…。)
そして。
「…!!」2周目来た!右から二番目は木崎良子。なかなかいい位置に着けている。
ここは8マイル、14マイル、22マイル地点。
いよいよファイナルラップ。
「…!?」3周目来た!先頭集団はロシア、エチオピアなど。日本人選手の姿は見えない。
2-3番手。日本遅れている。木崎はちょっと遅れている…。
「…!!」木崎良子!頑張れ! 頑張れ!!写真を見返したら何だか目頭が熱くなってきた。
(尾崎好美の写真は撮れなかった。)
重友梨佐!先頭からは大幅に遅れている。
苦渋の表情を浮かべながら懸命に走る重友。
頑張れ! 最後まで!日本人選手3名の走りを見終えたところで少し位置を変える。
給水スポット。トイレ。これって、
選手用だよな?中のスタッフだけじゃなくて。
確かに途中で行きたくなったら困るもんな…。
やはりというべきか、トイレに駆け込む選手はいなかった。
給水ボトルが手に収まった瞬間。
選手の走りに関わる重要な仕事だ。
歩行者天国。非日常な光景。
大方の選手が走り抜けたところで、駅に向かって歩く。
なお、金メダルはエチオピアのティキ・ゲラナ。日本の木崎良子は16位、
尾崎好美は19位、重友梨佐は79位でそれぞれフィニッシュした。