#マルタ最終日(マルサシュロック〜ブルーグロット)
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8月16日(土)、ゴゾ島からフェリーでマルタ本島へ。
宿泊先のブギバへ行く路線バスが全然来ない。
30分以上待ってようやくバスが来た。
陸路の公共交通機関がバスしかないってのはやっぱり不便だよな。
バスに乗ってから1時間弱でブギバに到着。
マルタ最後の夜。今夜はジリエルでカジキのグリルを食べたい(→
参考)。
しかし、どういうわけか今夜は外が異様に騒がしい。
「…!?」
カーニバル。
グロテスクな山車が列をなして海岸沿いの通りをゆっくり進んでいる。
今年のサッカーW杯をモチーフにした山車もある。
♪ズンチャカズンチャカズンチャカ…
スピーカーから流れる大音量の音楽。
山車のエンジンが撒き散らす大量の排気ガス。
もの凄い人いきれ…。
だめだ、気持ち悪くなってきた。
僕はこの手のイベントは決して嫌いではない。
むしろ普段なら一緒になって盛り上がるくらいなのだが、
実は日中ゴゾにいたときから体調が弱り気味だった。
胃袋がシクシク痛む。
恐らく主な要因は夏バテに違いない。あとはどこかで変なものを食べたか、
キニーの飲みすぎか、諸々をひっくるめての暴飲暴食が祟ったか。
とにかくこれ以上歩く体力はないし、食欲もない。
カーニバルから逃げるようにホテルに戻り、ベッドに潜り込む。
無念。
体調不良により、旅先で最も重要なイベント=最後のディナーをあえなく断念。
こんなことは今まで経験したことがないし、これほど悲しいことはない。
嫁にも申し訳ない気持ちで一杯だ。
しかし、今はベッドで身体を休める他にどうすることもできない。
悲しく痛む胃を押さえながら、いつの間にか眠りに着いていた。
8月17日(日)、マルタ最終日。
まだ半分病み上がりの状態だが、体調はだいぶ戻ってきた。
帰りの便は夜8時台発と時間があるので、
日中は半日程度のツアーに参加することになっている。
マルサシュロックの日曜市。
マルタ東部の港町マルサシュロック(Marsaxlokk)
では、日曜日に大きな市場が開かれる。
新鮮な魚を売る屋台。
生鮮食品を中心に、衣服や雑貨などの屋台が海岸沿いにずらりと並ぶ。
旅先で活気溢れる市場を覗くのはとても楽しい。
マルタ名物
ケッパーなどのピクルス。
インスタントコーヒーなどの
空き瓶に入ってるのが実に庶民的でいい。
シチリアのシャーベット。
レモンとモモのミックス。
ひんやり・シャリシャリな食感と自然で爽やかな酸味が美味。
ここで食品系の土産を買いまくるつもりでいたのだが、
期待ほど購買欲をそそられるものは売っておらず。
バスで次に向かった先は、
ブルーグロット。
小型のモーターボートに乗り、救命胴衣を着けて出発。
小さな穴から。
大きな穴まで。自然が生んだ美しい曲線。
洞窟探検。
洞窟を出る間際、ふと脇に目をやると。
「…!!」
光ってる!
日光を受けた青い海の底が幻想的に光っている。
自然の神秘。
最後に立ち寄ったのは小さな町。中心には素朴な佇まいの教会が立っている。
これからガイドさんが徒歩で町を案内してくれるらしいのだが、
別に必ず着いて行かなくてもいいという。
うぅむ…別行動にしよう。
教会のそばのバーに入って
ビールを飲む。
やっぱこうも暑いとビールが飲みたくて仕方がない。
キンキンに冷えたビンのチスクで生き返った気分。
これにて半日ツアーは終了、午後3時にブギバに戻る。