8月11日(火)。
ドブロブニクからの日帰りバスツアーで、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルへ。
ボーダー到着。ドライバーがツアー客十数名分のパスポートを集めて検問へ。
欧州24ヵ国目、ボスニア・ヘルツェゴビナ初上陸。
あの凄惨な紛争から20年余。
まさか今こうしてボスニア・ヘルツェゴビナへ
遊びに来ることになるとは、当時は思いもよらなかった。
マイク片手にガイドしながら運転するドライバーのお兄さん。(運転大丈夫か?)
デペッシュ・モードの「Just Can't Get Enough」を思い出す。
遠方に大きな湖を望む、最初の休憩スポット。平和で静かな光景だ。
さらに小一時間ほど走り、次の休憩スポットに到着。
巨大な駐車場には欧州各国からの車が止まっており、ドイツナンバーの車も多い。
妙に新しい教会。ミサの途中なのか、大音量の音楽が聞こえる。
中を覗いてみようと思ったが、人が多すぎて入れないようだ。
(前に立っている人々は中に入りきらなかった様子。)
道路の対面には、
宗教グッズを売る店が数十も軒を連ねている。
何か記念に買おうかと品定めするも、ここは妙な胡散臭さが漂っていて手が出ない。
出発時間が近づいてきたので、再び教会を通ってバスに戻ろうとすると、外にあぶれた
揃いの黒Tシャツを着た10名ほどの団体が跪いて懸命に祈りを捧げているのが目に入る。
これ、いわゆる
「カ○ト」 宗教ってやつじゃないか…。
なぜこんな場所に寄らなければならないのか。ガチすぎて笑えない。
外は35度近い真夏日だが、嫌な寒気がしてきた。
さらに1時間弱ほどバスに乗り、目的地
モスタルに到着。
モスタル旧市街。
かつて
オスマン帝国の支配下にあったモスタル。オリエンタルな雰囲気が漂っている。
「…!!」
スターリ・モスト。
ネトレヴァ川に架かる美しい橋。
モスタル旧市街とセットでユネスコ世界遺産に登録されている。
自由時間はわずか2時間弱。
あんな教会なんか寄らなくていいからもっと長く居たかった。
まずは、メシ。
Irma-Tima。
ボスニア・ヘルツェゴビナの料理が味わえる店。満席近かったが、外の席に座れた。
モスタルスコ。(Mostarsko)
ボスニア・ヘルツェゴビナのビール初体験!
よく冷えた軽めのラガービールが喉に染みわたる。
肉盛り合わせ。
せっかくなのでいろんな料理を試してみたい。
そんなニーズを叶える盛り合わせメニューがあった。
(英語で「mix meat」と書いてある。)
チェヴァプチチ。
これはボスニア・ヘルツェゴビナというか、旧ユーゴ圏全体を代表する料理。
粗挽き肉の力強い旨味。生タマネギとパプリカペーストで一層旨さが引き立つ。
豚のハーブ焼き。あっさり淡白な旨み。
つぎは、これ。
「…!!」
焼き鳥。
大ぶりで柔らかい正肉(モモ肉)を噛み締めると、ジューシーな肉汁が滲み出てくる。
塩加減は程よく、炭火で焼いた焦げ目の香りも香ばしい。ビールおかわり!
焼き鳥、つくね(チェヴァプチチ)でビールか…。
ボスニア人も日本のガード下のサラリーマンもあんま大差ないな。
チェヴァプチチとはちょっと違う、
ハンバーグのような挽肉料理。
(正式名称は不明)
ソーセージ。粗挽きで焦げ目が香ばしく、なかなか行ける。
盛り合わせの底に敷いてあった、ピタのような
パン。
僕はナイフとフォークで切って食べたが、中は袋になっていて、
具を挟んで食べられるようになっている。
一皿でボスニア・ヘルツェゴビナ料理を満喫することができてよかった。
やっぱりMVPは焼き鳥だな。
満足感に浸りながら会計を済ませ、モスタル観光へ。