#スロベニア:リュブリャナ飲み歩き(カエルとラーメン) |
※この記事にはカエルを食べる記述が含まれています。
苦手な方はくれぐれもご注意願います。
8月15日(月)、リュブリャナ。
観光はもう終わったので(→参考)、あとは土産買ったり酒を飲んだりして過ごそう。
ウニオン。
川沿いのバーで生ビール。ギンギンに冷えてた昼飯の店のビールより味がよくわかる。
その後スーパーで土産を買ってホテルに戻り、しばし仮眠を取ってから次の目的地へ。
ウニオン醸造所。(Pivovarna Union)
ウニオンの工場は僕の宿泊先から徒歩10分少々のところにある。
今夜は醸造所併設のビアホールで出来立て生ビールを存分に味わいたい。
しかし、ビアホールは祝日で閉まっていた。
はるばる遠くからここのビアホールを楽しみにして来たというのに、
この仕打ちは無いだろう…失望と憤りが胸に込み上げてくる。
俺はいったい今日どこで晩飯を食べればいいのか。
I FEEL SLOVENIA.
何だか今にも雨が降り出しそうな天気になってきた。
メディテッラネオ。(Mediterraneo)
昨日の昼に行ったソコル(→参考)の隣にあるレストラン。
ここでスロベニア料理を食べよう。
ウニオン。
この店の生ビールはカールスバーグのみ。
せっかくスロベニアに来たんだから、瓶でもスロベニアのウニオンを飲みたい。
カエルのフライ。
カエルのフライはリュブリャナの郷土料理らしい。この店で働くウェイトレスを含め、
リュブリャナの一般市民がカエルのフライを日常的に食べているとはとても信じ難いが、
一応そういうことになっている。
まるまる太った立派なカエルの下半身が1,2,3,4....全部で7匹。
しっかり形がわかる。僕なんかはちょっと可愛いとさえ感じる
くらいだが、こういうの苦手な人は本当にダメなんだろうな。
レモンをギュッと絞って、いただきます。
「…!!」
おっ、なかなかうまい。
一言で表すと、水っぽい鶏モモ。
最も恐れていた泥臭さや嫌な臭いなどはなく、普通に美味しく食べられる。
しかしそれと同時に、カエルならではの魅力=つまり鶏肉や白身魚ではなく
敢えてカエルのフライを選択しなければならない理由があるわけでもない。
最も「カエルらしさ」を感じられるのは、皮の部分。
鶏と魚の中間のようなコクがあり、両生類のイメージと合致する。
2本目のウニオンを飲み干す手前あたりで、だいぶ腹が膨れてきた。
スロベニアの白ワイン。
さっぱりした辛口でカエルのフライとよく合う。これで赤・白両方制覇!
ポテトサラダは殆ど食べられなかったが、カエルは7匹完食した。
リュブリャナ大学。
通称「リュブ大」。ライトアップされた校舎が夜の闇に映える。
カティーサーク・パブ。(Cutty Sark Pub)
あの村上春樹の小説に登場するカティーサーク。二次会はここに入ろう。
ウニオン・アンフィルタード。(Union Unfiltered)
醸造所直営のビアホールでないと飲めないと思っていたが、ここでも飲めた。
酵母が生き生きしてて、よりマイルドな口当たり。これは旨い!
カティーサーク。(Cutty Sark)
これ、一度飲んでみたかったんだよ。
カティーサーク・パブを名乗るわりに実際にカティーサークを頼む客は
よほど少ないらしく、「えっ、ビールもう1杯?」と聞き返された。
カティーサーク。ウイスキーは全くの初心者の僕にも飲みやすい。
ところで、カティーサークが出てくる作品って何だっけ。
ほら、あの壁をすり抜けるやつ。
…ねじまき鳥クロニクルか。うん、たぶん合ってると思う。
トーキョー・ピクニック。(Tokyo Piknik)
ラーメン&ヌードルバー。実は昼間にも通りかかって気になっていた。
ちょうど小腹が空いてきたし、ここでシメのラーメンを食べよう。
ギネス、でははく地ビール。ホップの香りが芳しいペールエールタイプ。
ラーメンには合わなそうだが、ラーメンを待つ間に飲むビールとしては申し分ない。
塩豚骨ラーメン。
半熟玉子、キクラゲ、刻みのり、ニンニクチップとなかなか本格的なトッピング。
スロベニアのラーメン、その実力は如何に。
「…!?」
まずスープがぬるい。なかなかコクのある豚骨スープの
味自体はそれほど悪くない印象だが、温度が致命的にぬるい。
そして麺はザラザラ・ボソボソした食感で、やはりこれもぬるい。
いかにも作り置きを短時間で温めた感が出ている。
(焼きそばと全く同じ麺を使ってる可能性もある。)
ちゃんと生麺を茹でて出してたら絶対こんな味と食感にはならない。
実に惜しい。もしかしたら欧米人向けに敢えてぬるくしてるのかもしれないが、
スープがアツアツで、麺が茹でたての生麺だったら劇的に旨くなると思う。
緑色の妖しい光に包まれたリュブリャナ城に背を向け、徒歩でホテルに戻る。
―8月16日(火)。
リュブリャナ中央駅で午前9時半過ぎ発のICに乗り込む。
ウニオン。
これから長時間の移動になるためビールは欠かせない。
ブレック。駅へ向かう途中にパン屋で購入。
中の具材はカッテージみたいなチーズとハム。さっぱり且つコクがあって旨い。
ビールにもよく合う。日曜の夜に食べた油ギトギトのブレックはいったい何だったのか。
ヘーゼルナッツみたいなナッツのフィリングが入ったパン。甘いパンを買う
つもりはなかったのだが、実際食べてみるとナッツの香りが香ばしくて旨い。
電車はしばらく走った後、長〜いトンネルに突入。
トンネルを抜けると、そこはオーストリアだった。
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以下、貴重なスロベニア土産を紹介する。
観光土産。
スロベニアの国旗、車のステッカー、マグネット2点、
そしてリュブリャナ城のミニチュア(ちっさい)。
ビールと食品。
左奥からウニオン、ラシュコ・クラブ(普通のラシュコと違うらしい)、
シケシケのピーナッツスナック、レトロな包装のプレッツェルスナック。
手前はオイルサーディン、チョコクリームサンドクッキー。
#スロベニア:リュブリャナ観光 |
8月14日(日)、スロベニアの首都リュブリャナ。
時刻は午後11時過ぎ。
ケバブ屋でビールと食べ物を買い込み、ホテルの部屋で遅い晩飯を食べる。
ラシュコ。(Laško)
ウニオンと並ぶスロベニアの大手ビール。
ウニオンよりキレがあり、個人的にはラシュコの方が好きな系統の味だ。
ブレック。(Burek)
旧ユーゴ諸国やトルコ、ギリシャなどで一般的に食べられるファストフード。
生地の中に挽肉が詰まった、揚げパンのような、大きな春巻きのような食べ物である。
絶妙な味付けの挽肉の旨味、こってり揚げ油を吸い込んだ生地のコク。
ビール2本とブレックを胃袋に収めた後、深い眠りに着く。
―8月15日(月)。
身支度を済ませてホテルを出発、リュブリャナ市街中心部の観光へ。
三本橋。
旧市街の入り口に架かる美しい建築の橋。
丘の上に聳え立つのはリュブリャナ城。
リュブリャナ城は徒歩でもケーブルカーでも行ける。
少し迷ったが、俺はまだまだ老け込む歳ではない。
息を切らしながら坂を上り、徒歩で城を目指す。
「…!!」
絶景。
城のてっぺんからはリュブリャナの風景が一望できる。
リュブリャナ城から丘を下り、再び旧市街へ。
今日はスロベニアの祝日(聖母マリアの被昇天)のため、開いてない店も多い。
スロベニア国立大学図書館。
赤褐色の壁にたくさんの小窓が並んだ美しい建築。中に入ってみよう。
実に趣のある閲覧室。レトロな傘がついた電気スタンドがカッコいい。
古本の匂いと相まって、とても気分が落ち着く。
こんなところでゆっくり本を読んでみたい。
コングレスニ広場。リュブリャナ城はここから見るのが一番いいと思う。
国会議事堂。
スロベニアの政治の中心。残念ながら壁一面改装中。
国立博物館。
国会議事堂のすぐそばにある。古代の展示が中心で正直さほど面白くないが、
同じ建物に入っている自然史博物館の方に興味深い展示があった。
珍しいサメの標本。
その嘴は何だ。つい2012年だかに打ち上げられたらしいが、まさに古代生物である。
そろそろ昼飯を食べよう。
旧市街を歩きながら悩んだ末、一番端っこにあるレストランに入る。
ウニオン。(Union)
もう笑っちゃうくらいギンッギンに冷えている。
ヨーロッパでここまで冷たいビールを出すところは珍しい。過度に冷やすことで
ウニオン特有の甘味や風味が大方消し飛んでおり、ビール本来の味が損なわれているのは
確かだが、炎天下で歩き疲れた今の身体にはこのギンギンに冷えたビールがたまらなく旨い。
フジのトリュフソース。
フジ(fuži)とはイストリア半島のパスタ。四角い麺を筒状に丸めたような形をしている。
フジの優しい食感と黒トリュフの芳醇な香り、クリームのコクが一体となって非常に美味。
脇に添えられたルッコラもいい。爽やかな香りで口がさっぱりする。
このパスタにはギンギンに冷えたビールよりもワインの方が合いそうだ。
スロベニアの赤ワイン(メルロー)。
スロベニアワイン初体験! フルーティーな香りと適度な渋みで、このパスタとよく合う。
満足感に浸りながら会計を済ませ、店を後にする。