モルゲンバーデンGmbH

| RECENT | CATEGORY | ARCHIVES | PROFILE | LINK | RECOMMEND |
#スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2018.10.29 Monday / - / - / -
#バーデンGmbH(スイス)
2010年: バーデンバーデンGmbH。 (http://morgenbaden.jugem.jp/?eid=62)
2012年: ヴィースバーデンGmbH。 (http://morgenbaden.jugem.jp/?eid=302)

2年に一度の「バーデン」企画。2014年はスイスの温泉街: バーデン。
バーデン(Baden)はドイツ語で「入浴」。極めてストレートな地名だ。

欧州在住の温泉好きとして、また「モルゲンバーデンGmbH」という名のブログを
執筆する者として、ここバーデンは絶対に外せない。…そう思い続けながら
4年近くも訪問を先送りにしてきた己の怠慢を恥じる次第である。

適当に目についたカジノの駐車場に車を入れ、バーデン中心部に向かって歩く。


今にも崩れ落ちそうな、まるで廃墟のようなホテル。少々不安になってきた。

中心部に足を踏み入れるも、ひと気がなく恐ろしいほど閑散としている。
日曜の午前中だからか? いや、もっと深刻な何かを感じずにはいられない。


リマート川の両岸に立ち並ぶ、やはり総じて古びた温泉ホテル。
趣のある美しい建築に、その昔この町が一大温泉保養地として栄えていた頃の
歴史の重みを感じる。同時に、あまりの寂れ具合にまるでこの町だけ時計の針が
止まってしまったかのような錯覚を受ける。

バーデン最大の温泉施設「テルマルバーデン」はあいにく休業中。
改修工事のため何と2016年まで開かないという。
これが客足に大きな影響を及ぼしているのかもしれない。


リマートホフ。(Limmerthof)
ホテル兼温泉施設。ここは営業している。

1人45CHF(約5,100円)という入場料を払い、持参してきた水着に着替える。
中ではスリッパ(サンダル)を履くことが義務づけられているという
ウェブサイトの注意書きを見て、僕はサンダルも持参してきた。
借りられなくて門前払いされたり、借りれるけど有料だったりしたら困るので。
ほかにバスタオルも持参してきたが、バスタオルは無料で貸してくれた。

バーデンでバーデン(入浴)。少し緊張しながら階段を下りて温泉へ。





「…!!」


(参考URL   http://www.limmathof.ch/ueber-uns/galerie/novum-spa/)


癒し。
腰まで浸かるほどの温泉で満たされた、とても清潔で大きな浴槽。
水温は37度。いつまででも入っていられそうな温度だ。
ジャグジーのブクブクに当たり、全身から毒素が抜けていくのを感じる。

温泉やサウナに入って1時間少々を過ごし、爽快な気分で外に出る。



足湯!
欧州で足湯を目撃したのは今回が初めてだ。
よく見ると「藻」が浮いてたりしててあまり綺麗ではないが、靴下を脱ぎ、
ジーパンの裾を捲り上げて足をお湯に浸ける。あぁ、気持ちいい。



時刻は正午過ぎ。

本当はここで昼飯を食べて帰るつもりだったが、開いてるレストランが
1軒しかなく、しかもあまりそそられなかったため(シュニッツェル38.5CHFとか)
結局何も食べずに車で家に帰った。泊まりにしなくて本当に正解だった。

今も大勢の人で賑わうバーデンバーデンやヴィースバーデンと異なり、
スイスのバーデンはまさに「寂れた温泉街」という表現が相応しい。
2014.06.15 Sunday / スイス / comments(0) / trackbacks(0)
#ラングナウなう。
5月31日(土)。
エメンタールチーズの工場を見学した後(→参考)、車で
宿泊先の町ラングナウ・イム・エメンタールへ移動する。


昔の木造家屋のような、素敵なゲストハウス。

ラングナウ・イム・エメンタール。
今夜は町の家庭的なレストランで白ワインを飲みながら、
本場のエメンタールをたっぷり使ったチーズフォンデュを味わいたい。

しかし、そんなレストランなど有りはしなかった。

ラングナウはエメンタール地方の中でもそれなりに大きな町だと
思っていたが、駅前に寂れたイタリアンが一軒あるくらい。
想像を絶するほどの超ド田舎である。

幸いというべきか、ゲストハウスには自炊ができるキッチンがあるので
スーパーで酒とつまみを買ってゲストハウスで食べることにする。
そういえば、ちょっと町外れにコープがあったな。

コープに足を踏み入れると、既に店じまいの最中だった。
ただ今の時刻は午後4時57分。土曜は5時に閉まるらしい。

駅構内の小さいスーパーが開いていなければ、
夕食を食べるために車で町の外へ出なければならなかっただろう。


ゲストハウスの庭には昔の馬の水飲み場のようなものがある。


さっき買った白ワインとガス入りのミネラルウォーターを
水飲み場の中に入れて冷やし、とりあえずシャワーを浴びる。
キッチンの冷蔵庫よりもこっちの方が断然気分が出るだろう。

今回は予算の都合でドミトリーに泊まったのだが、
10人ほどの自転車ツーリングのおっさんグループが来たおかげで
シャワーもしばらく待たなければならなかった。


夕食。
駅構内のスーパーで買ったエメンタールチーズ、ハム・サラミ盛り合わせ、
パン、白ワイン。旅先でこんな風に食事するのは初めてだ。

想像を絶するド田舎具合に最初は興ざめだったが、こうして
心地よい西日を浴びながら食事をセットすると一気に気分が回復してきた。


エメンタールチーズ。
大手メーカー・エミー(Emmi)の製品。「♪スイスエミ〜」って、その昔
鷲尾いさ子がヨーグルトのCMをやってた、あのスイスエミーである。
良くも悪くもマスプロダクト(大量生産品)。昼間チーズ工場で買って食べた
エメンタールには到底叶わないが、オーソドックスで安定した旨さである。

生ハムはスモーク香と塩気が強いドイツ語圏風味。
白のスイスワインはレマン湖周辺の町シュブルのやつ。シャブリじゃなくてシュブルね。
最初一瞬甘い香りがして、後から酸味とごく僅かな渋味が来る。


青空の下、柔らかい西日を浴びながらチーズとワインを味わう。
実に気持ちいい。世俗を忘れてしばし開放的な気分に浸る。

僕とほぼ入れ違いで推定30後半の欧米人バックパッカー3人組が
酒盛りを始めたのだが、彼らもやはりエミーのエメンタールを食べていた。

心地よいワインの酔いに身を任せ、二段ベッドの上の段で深い眠りに着く。
2014.06.11 Wednesday / スイス / comments(0) / trackbacks(0)
| 1/8 | >>