モルゲンバーデンGmbH

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2018.10.29 Monday / - / - / -
#リヒテンシュタイン初上陸4(でっかいモンブラン)

11月28日(日)、リヒテンシュタイン2日目。

前の晩しこたま飲んだせいで激しい二日酔い状態。
「ほろ酔い」というより「ベロベロ」と言った方が近い。
車の運転に完全に支障が出るレベルである。

10時過ぎにホテルをチェックアウトし、徒歩でファドゥーツ中心部へ。

「ガチャン!」


スタンプ2回目。入国/出国のイメージで。


美術館(Kunstmuseum)。
そういえばまだ行ってなかった。コレクションは16世紀頃の絵画が中心。


The Tax Collectors。日本語に訳すと「取税人」ってところか。
躍動感溢れる表情。銀貨の1枚1枚まで細かく描写されている。
館内でオリジナルを目の当たりにしたときは思わず真剣に見入ってしまった。
(館内は撮影NG)

地上階はカフェになっていて、なぜか寿司が食べられる。
日本人っぽいアジア系の女性2人が巻き寿司を作っていた。
リヒテンシュタインの美術館のカフェで寿司か…ある意味芸術系のセンスだな。

これで中心部の見どころは本当に制覇してしまったので、
メインストリートを離れて外れの方に足を伸ばしてみる。


黒いヤギのような動物。
どっかで見たことあるような気がするが、何ていうんだっけ…?


サッカースタジアム。
ここはFCファドゥーツの本拠地で、スイスのプロリーグに参加している。
リヒテンシュタインのような小国にもサッカー専用スタジアムやプロのクラブがあるのだ。


川の左側がスイスで右側がリヒテンシュタイン。


小さな羊牧場を発見。
羊たちを呼び寄せようと口笛を吹いたり手を叩いたりしてみたが、
逆にみんな僕の方から遠ざかっていった(笑)。

―よし、だいぶ酒が抜けてきた。そろそろ昼飯でも食べよう。

昨夜と同じレストラン「レジデンス」に入る。
昨夜ほかの団体客が食べてたでっかいモンブランが
非常に旨そうだったので、是非トライしてみたい。


栗のスープ。
物珍しさも手伝い、モンブランとともに「栗づくし」で行ってみる。
ところが、味は正直言って微妙。もっとクリーミーで濃厚な
スープを想像していたのだが、栗の甘さもコクもイマイチ薄い。
日本の栗とは少し種類が違うのも一つの要因かもしれない。


でっかいモンブラン!
メインはむしろこっち。豪快に盛られたクリームがインパクト大。

「…!!」


旨い!
栗のピューレは甘さ控えめ、キルシュヴァッサーの風味がよく利いている。
またクリームは生クリームではなくメレンゲであっさりとした味わいだ。
いわゆるスポンジの部分はなく、代わりにマコロンが敷いてある。
見た目から「あまあま」で「ヘビー」なモンブランを想像していたが、
実際は子供より大人が好みそうな上品な味だった。

土産屋と郵便博物館を再訪した後、ホテルに戻って車に乗り
コープ(スーパー)で土産のリヒテンシュタインワインとビールを購入。
日曜もやってるコープはスイス圏を回るときの強い味方である。

特にリヒテンシュタインワインは土産屋ではなく絶対にコープで買うべし。
ボトル1本でコープ:18.5CHFに対し土産屋:35CHF前後と倍近く違う。(CHF=スイスフラン)
ちなみに昨夜のレストランでは同じワインが1本52CHFだった。
…次回「持ち込み」に挑戦してみようかな(笑)。

―時刻は午後4時前。
せっかくの機会なので、ファドゥーツ以外の町にも行ってみよう。
リヒテンシュタイン程度の大きさなら車ですぐに南北縦断できそうだ。


南端付近の町・バルザース。
ファドゥーツ城と見まごうばかりの立派な城(?)が立っている。
またファドゥーツよりも大きいコープがあり、ここでお土産を買い足した。


リヒテンシュタインの北端・シャーンヴァルト。
向こう側はオーストリアのはずだが、ゲートにはスイスの十字マーク。
オーストリアには別途ゆっくり行きたいと思っているので、
今回は踏んでしまわないよう敢えて手前で折り返した。

―午後7時半、無事帰還。


充実の土産。
リヒテンシュタインワイン(赤)2本。
リヒテンシュタインビール・ピルス&ヴァイツェン(?)各1本。
リヒテンシュタイン製の缶詰。(ミックスベジタブル。国立博物館で缶詰産業の展示を見たので。)
ファドゥーツ城のミニチュア。リヒテンシュタインの紋章のマグネット。
リヒテンシュタインの車用FLステッカー。(他国の車に貼ると混乱の元。)
リヒテンシュタイン家一族の肖像画や写真が入った切手と絵葉書。ミニ国旗。
そしてサッカー・リヒテンシュタイン代表のジャージ。(これは激レア!)
レトルトの鹿肉煮込みも買った。

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地理的&規模的な条件から、リヒテンシュタインの雰囲気は
スイスとほとんど変わらないのではないか?と危惧していたが、
実際に行ってみると実に個性溢れる立派な一国家だった。

国家のアイデンティティと同時に、「辺境マニア」の心をくすぐる郷愁めいたものも感じた。
今回訪れたファドゥーツは一国の首都とはいえ、人口5千人ほどの小さな町である。

寒くて小さな国境付近の町…そう、中国だとちょうど丹東や黒河あたり。
中国人観光客が多く見られたことも多少影響しているかもしれないが、
スイスよりもむしろ中国東北部の辺境を旅したときのことを思い出した。
*参考リンク:(丹東) http://asablo202y.jugem.jp/?cid=2
              (黒河) http://asablo202y.jugem.jp/?cid=19


リヒテンシュタインの基本情報はウィキペディアによく纏まっている。
今回も事前に目を通してから現地入りした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3

・リヒテンシュタイン家が世界中に所有する土地の総面積は自国の面積よりはるかに多い。
・税金免除を狙ってペーパーカンパニーが集中し、人口よりも法人企業数の方が多い。
…などなど、世界でもかなり異色な国家であることが記されていて面白い。


博物館で流れていた映像を見ると、国の行事でハンスアダム2世ら
リヒテンシュタイン家の一族が大衆の目の前に現れる機会もたまにあるらしい。

国の行事で「生リヒテンシュタイン家」を狙うか、それともサッカー観戦を絡めるか。
美術館の寿司も一度食べてみたいし、何よりあの鹿とワインの味が忘れられない。
というわけで、リヒテンシュタインには折を見て是非また訪れたい。

2010.12.01 Wednesday / リヒテンシュタイン / comments(2) / trackbacks(0)
#リヒテンシュタイン初上陸3(鹿肉と赤ワイン)

11月27日(土)、リヒテンシュタイン。

日が暮れると一気に冷えてきた。
ダウンジャケットを取りにホテルへ戻り、再びファドゥーツ中心部へ。


夜空に浮かぶファドゥーツ城が美しい。


晩飯まではまだ時間がある。
とりあえず、ここのバーでサッカー中継を見ながらビールでも飲もう。


エーデルスペッツ。
スイスブランドの生ビール。フレッシュで旨い!
ドイツのピルスよりは若干薄いが、言葉を変えればライトで飲みやすい。

テレビのサッカー中継は最初スイスリーグだったが、他の客の
リクエストで途中からブンデスリーガのチャンネルに切り替わった。

ドルトムント×メンヒェングラートバッハ

まさかリヒテンシュタインで香川の試合を見れるとは。


画面の向こうの香川を心の中で応援しながらビールを呷る。

後半、ガラ空きのゴール前で香川にボールが回ってきた。

「…!!」

落ち着いてGKをかわして無人のゴールにボールを流し込む。
これで2-1、香川が貴重な勝ち越し点。今夜はビールが旨い!
(最終的にはドルトムントが4-1の圧勝。)

バーのお姉さんは割と若そうな見た目だったが(推定25前後)、
彼女の子供と思しき男の子がバーカウンターの中に入ってきた。

ぼくおてつだいするの?えらいね〜。

と思ったら…


こらっ!(笑)
今回の旅のベストショット。
この子の将来が楽しみだ。きっと大酒飲みになるだろう。


―このバーは隣のレストランと繋がっている。
ここは「レジデンス」というホテル&レストラン&バーだった。
せっかくなので、晩飯は隣のレストランで食べることにする。


なかなか小洒落た雰囲気。

昼に食べた鹿の煮込みが旨かったせいで、僕の中では
リヒテンシュタイン=鹿というイメージが定着してしまった。

夜も鹿で行こう。
鹿肉のステーキリヒテンシュタインワインを注文する。


リヒテンシュタイン・ピノノワール!
小国リヒテンシュタインで醸される貴重な赤ワイン。心して頂こう。

「…!!」

旨い!

フルーティー。
芳醇な味わい。仄かな自然の甘みと酸味のバランスが絶妙。
こういうフルーティーでタンニン少なめのタイプは僕個人の好みと完全に合致する。
メインが来る前に大方空けちゃうんじゃないか?そんな心配をしてしまうほど旨い。


前菜。
鶏肉香草巻きのミニフライとブロッコリーのクリームスープ。
赤ワインと交互にチビチビ味わう。



鹿ステーキ!
分厚いというより塊の鹿肉。表面の焼き色が食欲をそそる。
やや緊張しながらナイフで切り分け、口の中へ。

「…!!」


うめぇ!
柔らかい肉を噛み締めると、鹿特有の野性味溢れる香りと濃厚な旨味がギュッと滲み出てくる。
さすがステーキで食べるだけあって上等な鹿を使っているんだろう。昼間の鹿よりも雑味がない。

鹿肉の旨味を味わったところへ赤ワインをゴクリ…。







あまりの旨さに一瞬目眩がした。
ワイルドな鹿肉と芳醇な赤ワインがお互いを引き立てあい、
口の中で最高の美味が形成される。

我を忘れて鹿肉と赤ワインの往復を繰り返す。

―鹿肉を平らげると同時に赤ワインも空いた。

せっかくだから白ワインも飲んでみよう。
皿の上には付け合わせのマッシュポテトとマッシュルームが7割ほど残っている。


シャルドネ!
これもフルーティーで旨いなぁ。
付け合わせもそれぞれ上品な味わいで、白ワインとよく合う。

―いやー、実に旨かった。

大満足で会計。

気になる値段は…

 


107スイスフラン!?


(107スイスフラン=約9,000円。)
鹿ステーキ41.5フラン、赤ワイン(ボトル)52フラン、白ワイン(グラス)13.5フラン。
鹿はメニューに書いてあったので想定内だが、値段を聞かずに注文した
ワインが予想以上に高かった。スイスフランとはいえ「100超え」は少々ツラい。

まぁ、でも納得。あの旨さを考えれば妥当な値段だ。

宿代はケチっても、メシと酒には幾らでも出すのが僕の旅の基本方針である。
今回も最高のディナーで最高の夜を満喫することができた。

2010.11.30 Tuesday / リヒテンシュタイン / comments(0) / trackbacks(0)
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