8月2日(木)、ロンドン。
タワーゲートウェイからDLRでカスタムハウス駅に到着。
エクセル(ExCel)。女子フェンシング・フルーレ団体決勝。
金メダリスト誕生、世界最強の国が決まる瞬間に立ち会える。
まさに、
夢の舞台。胸の鼓動を抑えながら場内に入る。
ビール!ペットボトルのハイネケン。北京五輪では酒は売ってなかったが、
ロンドンでは売ってる。これは嬉しい!気分が一層盛り上がる。
まずは3位決定戦、韓国×フランス。
(残念ながら日本代表は準々決勝で敗退。)
銅メダルを懸けた女剣士の熱い戦いが今、始まった。
「…!!」カキン、カキン…。静寂の中、サーベルがぶつかる音が場内に響き渡る。
メダル獲得を本気で目指す両国代表の一挙手一投足。
もの凄い
迫力、緊張感。心拍数が否応にも高まる。
試合は総じて韓国が優勢。
上半身のコアな部分をクリーンヒットするのではなく、脚の先っちょをちょこっと
突くような、狡猾とも受け取れる巧みなプレーで着実にポイントを重ねる。
結局最後まで優勢を保った韓国が勝利、銅メダルを獲得した。
そしていよいよ決勝、
イタリア×ロシア。試合の合間に流れるクイーンの「ウィーウィルロックユー」、そして
ハイテンションな場内アナウンスに場内のボルテージは最高潮に達する。
「…!!」金メダル=世界最強を懸けた最終決戦。
やはり3位決定戦よりも緊張感が遥かに大きい。
試合は圧倒的にイタリア優勢。明らかに3決の韓国より綺麗なヒットが多い。
イタリアの中でも特に素晴らしかったのは、
エリザ・ディフランチェスカ。
「エ・リ・ザ! エ・リ・ザ! エ・リ・ザ!」場内に詰め掛けた
大勢のイタリア人から大きなエリザコールが沸き上がる。
行き詰まる攻防。やはり生で見ると迫力が全然違う。
「…!!」試合終了! 最後までリードを保ったイタリアがめでたく金メダルを獲得した。
―表彰式。
銅メダル獲得に歓喜する韓国代表。
一方、銀メダルに憮然とした表情のロシア代表。
そして…。
金メダル!!生まれて初めて目の当たりにするオリンピックの金メダル。
あの眩い輝き、今でもはっきりと記憶に焼きついている。
国歌斉唱。
サッカー中継で何となく覚えたイタリア国歌のメロディーを鼻歌で歌う。
国旗掲揚。
最後に記念撮影。やはりイタリアの金メダルが一際輝いている。
インドカレー。晩飯は帰り際、会場内の出店で簡単に済ませることにする。
食欲を誘うスパイスの香り!さすが植民地繋がり、こんな適当な出店でも非常に旨い。
明日は朝から卓球女子団体、日本代表の試合を見ることになっている。
DLRとバスを乗り継いでまっすぐホテルに戻り、深い眠りに着く。