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2018.10.29 Monday / - / - / -
#ユダの接吻(スクロヴェーニ礼拝堂)
6月10日(日)、早くも旅行最終日。


朝9時前にホテルをチェックアウト、
後ろ髪を引かれながらヴェネツィアを後にする。


あ、最後にあれ食べたい。


モリモリサンド(ハム&キノコ)。
時間節約のため、メストレ行きの電車の中で食べる。
ヴェネツィアのモリモリサンドはすっかり気に入ってしまった。
ぎっしり詰まったハムの旨味が口中に広がる幸せ。


モリモリサンド(エビ&タマゴ)。
エビとタマゴの旨味+マヨネーズのコク…最高の組合せ。
エビにプリプリ感はないが、全然問題ない。

10時過ぎにメストレ到着。駅前の大型駐車場に止めておいた車に乗り込む。
この機会にどうしても行っておきたい場所がある。


パドヴァ。
メストレから車で1時間弱。
日曜ということもあり、ヴェネツィアに比べると随分静かな印象だ。

パドヴァに来た目的はただ一つ。






ユダの接吻。

中世後期の大画家ジョットによって描かれたスクロヴェーニ礼拝堂の壁画。
そのうちの一つ、ユダの裏切りのシーンを衝撃的に描いた「ユダの接吻」である。

以下、『マタイの福音書』26章より。
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時に、十二弟子のひとりイスカリオテのユダという者が、
祭司長たちのところに行って言った、
「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」。
すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。その時から、
ユダはイエスを引きわたそうと、機会をねらっていた。


(中略)


そして、イエスがまだ話しておられるうちに、

そこに、十二弟子のひとりのユダがきた。
また祭司長、民の長老たちから送られた
大ぜいの群衆も、剣と棒とを持って彼についてきた。
イエスを裏切った者が、あらかじめ彼らに、
「わたしの接吻する者が、その人だ。その人をつかまえろ」
と合図をしておいた。彼はすぐイエスに近寄り、
「先生、いかがですか」と言って、イエスに接吻した。
しかし、イエスは彼に言われた、「友よ、なんのためにきたのか」。
このとき、人々が進み寄って、イエスに手をかけてつかまえた。
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スクロヴェーニ礼拝堂。

チケットは事前予約必須。公式サイトから手配できる。(→参考リンク)
 予約フォームを進んでいくと「Province」という訳の分からない
 必須項目があるが、「00」と入れればOK。僕はこれで普通に取れた。

・入場時間になってようやく壁画を見られると思ったら、
 礼拝堂の中へ入る前に必ず待合室で15分間DVDを見せられる。
 礼拝堂の紹介ビデオ(英字幕あり)で、決して苦ではない。

礼拝堂の中にいられる時間は僅か15分。
 作品を保護するため、一度に入れる人数から時間、内部の温度に
 至るまで徹底的に管理されている。今思うと待合室でのDVD鑑賞も
 中の温度を一定に保つための一つの策なのかもしれない。


DVD鑑賞を終え、いよいよ礼拝堂の中へ。




「…!!」


来たあぁ! ユダの接吻!! (→参考画像)

黄色いマントでキリストを覆うユダ。
全身から邪悪なオーラが滲み出ている。

これは凄い、傑作中の傑作。実物を見て鳥肌が立った。

もちろん他の壁画も素晴らしい。
ユダの裏切り(またユダかよ)、嬰児虐殺、大壁画の最後の審判など。
膨大な数の作品が描かれており、たった15分で全てをじっくり見るのは
不可能。(また、壁の上の方の絵は遠すぎて物理的にも不可能。)
僕はユダの接吻を眺めるのに大半の時間を使った。



昼飯はここでいいか。
パドヴァは絵がメインだから、飯にはそうこだわりがない。


ピリ辛サラミ&ジャガイモ千切りマヨネーズサンド。
このジャガイモサラダみたいなの、日本の惣菜っぽくてちょっと懐かしい。


薄焼きの…何ていうんだっけ。

ともあれ、念願のスクロヴェーニ礼拝堂を無事制覇。
深い感慨に耽りながら、車で7時間超の長い帰路につく。



以下、恒例の土産コレクション。まずはヴェネツィア編。


食品系。
インスタントリゾット、クッキー、ツナペースト。
サラミ、パルメザンっぽいけど微妙に違うチーズ、カニ缶、パン。
カニ缶とマヨネーズでモリモリサラダを作ってみたい。


ワイン。白、白、赤。(←適当)
いずれもヴェネツィア付近のやつ。そういえばヴェネツィアの
バーカロで飲んだハウスワインはどれも安くて旨かったなぁ。


定番系(?)。
ゴンドラのフィギュア。こういうの好きだなぁ。何気にイタリア製。
マグネット、ヴェネツィア共和国のミニ国旗。
ムラーノのガラス玉。憧れのヴェネツィアングラス! 模様が美しい。


そして、パドヴァ編。


ユダの裏切り。(絵葉書)
銀貨の袋を手にしたユダ、その背後に忍び寄る悪魔。
この邪悪さ、たまらんぜ。



ユダの接吻! (ミニポスター)
あの名作が我が家に。これは家宝認定。
2012.07.04 Wednesday / イタリア / comments(2) / trackbacks(0)
#ヴェネツィア最後の晩餐
6月9日(土)、ヴェネツィア。
気がつけばこれが最後の夜。是非美味しいメシを食べて帰りたい。


アッラ・ヴェドヴァ。 (Alla Vedova)
入口付近は立ち飲みの客で賑わっている。
入れるかどうか心配だったが、時間帯が早かった
せいか(19時頃)、テーブル席は意外と空いていた。


ケースに並ぶ惣菜類。旨そう!


白ワインで乾杯!
500mlで9ユーロくらい。気軽に飲めて味も全く申し分なし。



ファーストのパスタが出てきた瞬間、心拍数が一気に上がった。


エビのスパゲッティ!


なにこれ、超旨そう!
エビとトマトソースの鮮やかな赤が目に眩しい。
細麺の茹で上がり具合も見るからに旨そうだ。

ドキドキしながら最初の一口目。








「…!!」


ぐはぁ…うめぇ!!
香ばしいエビの香りを帯びたトマトソースのフレッシュな酸味。
細麺の強いコシと滑らかな食感。あまりの旨さに思わず顔がニヤける。


エビミソ最高!
磯の香りを湛えた濃厚な旨味。
ここに白ワインをクイッと行くわけですよ。たまらんぜ…。


ボンゴレ!
これまためちゃくちゃ旨そうだ。これは彼女が頼んだやつ。

よし、俺のパスタとちょっとだけ取っ替えっこしようぜ!
二人で来て本当によかったとしみじみ思う。


アサリの鮮度、麺の茹で加減。
そのビジュアルからして過去に食べたボンゴレとはレベルが違う。

ではでは、がっつり。






「…!!」


うわーうめぇ!
芳醇なアサリのダシ、白ワインの香り、ツルツル&シコシコの麺。
限りなく理想に近いボンゴレ。白ワインとの相性はもちろん最高。
もっと食べたい欲望を抑えるのに必死だった。


イカの墨煮!
やはり最後にもう一度イカスミを味わっておきたい。
白いドロドロの付け合わせはポレンタ。





「…!!」


うん、旨い。
濃厚な旨味と柔らかいイカの食感。


イイダコのトマトソース煮。
じっくり煮込まれた「おふくろの味」っぽい印象。
先のイカスミしかり、最初はポレンタで随分上げ底されてるなと感じたが、
いずれも味が濃い目なのでポレンタとの合わせ技で食べるといい感じになる。

ワインを飲み干し、料理も粗方平らげて大満足。
最後の夜に最高の思い出ができた。

あれだけ旨いものをあれだけ飲み食いして僅か50ユーロ少々と
値段も非常に安い。アッラ・ヴェドヴァ、自信を持ってお薦めしたい。
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Alla Vedova
Calle del Pistor, Cannaregio 3912, Venezia
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よし、二次会行くぞ!


近くのバーでEURO(サッカー欧州選手権)観戦。
よく冷えたナストロ・アズーロを飲みながら、ドイツ×ポルトガルの行方を見守る。

「…!!」

試合はマリオゴメスのゴールで優勝候補のドイツが1-0で勝利。
死のグループ初戦を白星で飾り、欧州制覇に向け順調なスタートを切った。
フンメルス、良かったなぁ…。
2012.07.03 Tuesday / イタリア / comments(0) / trackbacks(0)
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