温泉やその関連施設を意味する
「スパ」。では、「スパ」という単語がどこから来たかご存知だろうか。
8月12日(日)。
ケルンから車で1時間半、ベルギー東部の町・
スパ(Spa)に上陸。
そう。
ここは欧州有数の
温泉保養地であり、
スパの語源となった町である。
温泉好きの僕にとって、ここはまさに
聖地。世界中に数多溢れる「スパ」と
名のつく温泉施設は、いわば全てこの町の名を借りていることになるのだ。
これって凄くないか?
駅前に車を止め、さっそく町を歩いてみる。
緑溢れるのどかな温泉保養地。同じベルギーでも首都ブリュッセルは結構治安が悪そうな印象を受けたが
(→
参考)、スパはイメージ通りまったりとした空気が流れている。
とりあえず昼飯でも食べよう。
ジュピラー。(Jupiler)
日本代表GK川島永嗣がプレーするベルギーサッカー1部リーグの
冠スポンサーであり、同リーグは「ジュピラーリーグ」と呼ばれている。
キレのあるラガータイプ。よく冷えてて旨い。
グラシュ。これがベルギー料理なのかどうかは定かではないが、米が食べたかったので。
トマトのフレッシュな酸味が利いたあっさり風味で予想以上に旨い。
そしてライスはバターライスだった。
チキンサラダ。彼女のやつ。ムネ肉がゴロゴロしててなかなかボリュームがある。
腹が膨れたところで本題。スパの温泉施設へ行こう。
スパの温泉施設は急な勾配の山の上にあり、
麓の中心部からケーブルカーで行き来することができる。
テルム・ド・スパ。(Therme de Spa)まさしく
本場のスパ。いよいよ初体験。
はやる気持ちを抑えて脱衣所で水着に着替え、突撃。
「…!!」感激。正直申し上げて、造りそのものはドイツ各地にある温泉施設と大差ない。
室内と屋外にちょっと泳げる温泉プールがあって、上にサウナがあって。
しかし、
何せここはスパのスパである。ここが大元、発祥の地。
際立った特徴がなくとも、その事実だけで十分に感慨深い。
軽く平泳ぎをしたり、ちょっと温かいお湯に浸かったり、
室内で赤外線を浴びながらビーチチェアで居眠りしたり…。
開放感に浸りながら幸せなひとときを過ごす。
上のフロアのサウナがある全裸ゾーンには38度くらいの
風呂があり、これが日本の風呂に最も近くて気持ちいい。
フロントには温泉の
水汲みコーナーがある。
手前の赤茶けたところの水は見た目通り
鉄臭い。これは効きそう!?
スパの水、充填中!柔らかい飲み口で旨い。ペットボトルに詰めて持ち帰った
水はもったいなくてなかなか開けられなかった。
上から眺める素晴らしい見晴らし。
ロバ。麓のケーブルカー乗り場の近くにたくさんいた。
久しぶりに見ると可愛らしいなぁ。
晩飯を食べる前に、軽く町を散策する。
劇場。小規模ながら歴史を感じるエンタテインメント施設。
カジノ。欧州の温泉街にカジノはつきもの。夜になったら突撃してみよう。