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2018.10.29 Monday / - / - / -
#トリノ郊外のレストラン

11月2日(金)。
アルバから車で1時間、トリノに到着。

実際に来てみるまで気がつかなかったが、
ホテルから中心部へのアクセスが想像より遥かに悪い。

地下鉄やトラムならともかく、路線バスを駆使しなければならない
というのは一見の旅行者にとってはなかなか難易度が高い。

ちゃんと帰れるかどうかが不安でならないので、この日は
中心部の観光を早々に切り上げてホテルに引き返す。
大したお店はなさそうだけど、ホテルの周りで夕食を食べよう。

ホテルのフロントで教えてもらったピッツェリアの佇まいが
微妙だったので、更に歩いてもっと美味しそうな店を探す。



お、ここは? なかなかいい感じじゃないか。
この近辺でまともな食事が食べられそうな唯一の店だ。

気さくなおかみさんに席を通され、料理を選ぶ。
どうやらメニューは日によって違うらしい。


ミュラー。
名前もブドウの品種(リースリング×シルヴァーナ)もドイツだが
一応イタリア産らしい。おかみさんに薦められたのがこれだった。
微発泡タイプだとは知らなんだなぁ…でもすっきりしてて美味しい。
そして、やはりドイツで馴染みのある味だ。



アンティパスト。


牛肉の生ソーセージ、旨い!
熟成された牛肉の旨味が滲み出てくる。

ところでこの牛肉ソーセージ、何て名前だっけ。
"トゥルジ"とか、そんなような響きだった気がするが、はっきりとは覚えていない。


ビーフタルタル+プロシュート(生ハム)のカナッペ。
これも旨いなぁ…。ビーフタルタルのフレッシュな旨味、
プロシュートの濃い旨味。異なる旨さが同時に押し寄せてくる。


チーズのプロシュート巻き。
これなんかはもっと相思相愛な感じ。ワインのアテにいい。



そして、プリモのパスタが来た。






ポルチーニ茸のパスタ!
タヤリン(Tajarin)というピエモンテ地方の生パスタに
ポルチーニ茸がゴロゴロと和えられている。


見よ、このヴィジュアル。
立ち上る湯気からポルチーニの香りがフワッと鼻を抜ける。

珠玉のポルチーニパスタ、心して頂こう。








「…!!」



ぐはぁ…うめぇ!!
口に含んだ次の瞬間、フレッシュなポルチーニ茸の
切なくなるほど芳醇な香りが一気に広がる。
そして、ポルチーニの旨味を纏ったコシのあるタヤリン。


目を閉じて、じっくりと味わう。



…うまい。



文句なしに最高。

はっきり言って、つい昼間食べた白トリュフのパスタ(→参考)よりも
感激の度合いはこのポルチーニのパスタの方が遥かに大きい。



セコンド。ビーフスライスのトマト、チーズ&バルサミコがけ。


メニューの字面からもっと軽い、カルパッチョのような料理を
イメージしていたら、実際はほぼステーキの超ガッツリ系だった。

これがまた旨い。フレッシュなトマトの甘味とチーズの香り、
バルサミコの酸味が牛ヒレの旨味を存分に引き立てている。

前菜もパスタもボリュームがあったため完食はできなかったが、
とても美味しかったので残った分は詰めてもらった。


L’Osterante (URL http://www.losterante.it/)
トリノ郊外の名店。アクセスは不便だが、自信を持ってお薦めしたい。
2012.11.30 Friday / イタリア / comments(0) / trackbacks(0)
#アルバの白トリュフ祭り
11月2日(金)。
ジェノヴァから車で1時間半、ピエモンテ州アルバに到着。

世界三大珍味の一つ、トリュフ。
その中でも最高級品種とされているのが白トリュフである。

アルバは白トリュフの名産地であり、毎年10月から
11月にかけて白トリュフ祭り(白トリュフ市場)が開かれる。
そしてこれが今回の旅最大の目的の一つである。

世界中の美食家を唸らせる白トリュフ。死ぬまでに是非一度味わってみたい。



可愛らしい街並みを歩きながら、白トリュフ祭りの会場へ。
場所は観光案内所で聞いた。


お、あれか。


会場の入口には行列ができている。
壁にはいかにも強欲にまみれた有名人セレブの写真。


15分ほど待ち、入場料を払っていよいよ中へ。



こじんまりした会場。上品な白トリュフの香りが微かに漂っている。





「…!!」


来たよ、白トリュフ!
みんな結構デカいな。


値段はおよそ100g500ユーロ!
まさに森のダイヤモンド。我々庶民の感覚では考えられない。


小ぶりなのもあった。




…よし、買うか。

長考の末、親指の爪から上くらいの大きさのちっちゃいトリュフをお買い上げ。
3gで15ユーロ。僅か15ユーロで高級白トリュフをゲットすることに成功した。



ここは白トリュフペーストの出店。

ちょこっと試食させてもらうと…なにこれ、超旨い!!

ペーストには様々な価格帯があるのだが、本物の白トリュフだけでできた
一番高いペーストがやはり段違いに旨かった。50g瓶を27ユーロで購入。
これは是非家で思いっきりパンに塗って食べたい。


トリュフ以外にもワインやチーズなど様々な食品の出店がある。
表面にブドウがまぶされたバローロのチーズが気になる。
ごめん、ちょっとこれ試食させてくれる?

う〜ん、悪くはないが見た目ほどのインパクトはないかも。
この先まだ日数があるのでチーズの購入は見合わせることに。


立食のフードコーナー。昼飯はここで食べよう。
白トリュフのパスタなんてのがあったら食べてみたいな…。




あったよ。


白トリュフパスタ、1皿36ユーロ。

もちろん、食べないという選択肢はあり得ない。

素のパスタの上に白トリュフが削られる様子を固唾を飲んで見守る。


いいよ、もっと削って!


もっともっと削って!!




…あ〜、終わっちゃった。


白トリュフパスタ。
何だか目が眩しい。


トリュフの最高峰、アルバの白トリュフ。
今を逃したらもう一生食べる機会はないだろう。

緊張の瞬間。

深呼吸をして、白トリュフパスタを口に運ぶ。





「…!!」


うまい!!
上品で繊細な白トリュフの香り。ラーメンのような黄色いパスタも旨い。
男32歳にしてアルバの白トリュフの味を知ってしまった。







…ぶっちゃけ、どうだろう。

白トリュフの味が期待と比べてどうだったかというと、正直首を傾げてしまう。
僕はもっと、これの10倍くらい濃い香りを想像していた。

白トリュフの味そのものに感激したというよりも、
白トリュフを食べたという事実に感激したという表現の方が正しい。

いや、これはきっとあまりにも大きく期待を
膨らませすぎた僕自身の問題なのかもしれない。


ともあれ、白トリュフ初体験の夢は叶った。
深い感慨と達成感を胸に、次の目的地へ。
2012.11.24 Saturday / イタリア / comments(0) / trackbacks(0)
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