2月22日(金)、フライブルク・イム・ブライスガウ。
ブンデスリーガ第23節、
SCフライブルク×アイントラハト・フランクフルト。
前々節のデュッセルドルフ戦(ホーム)、前節のブレーメン戦
(アウェー)と、僕が見ていない間にフライブルクは2連勝。
アウェーでブレーメンに勝ったのは実に14年ぶりの快挙である。
前節終了時点の順位は以下の通り。
1位 バイエルン … 勝ち点57
2位 ドルトムント … 勝ち点42
3位 レバークーゼン … 勝ち点41
4位 フランクフルト … 勝ち点37 得失点+4
5位 フライブルク … 勝ち点34 得失点+7
今日フライブルクが勝てば得失点差でフランクフルトを上回り、
何と
チャンピオンズリーグ出場圏内の4位に浮上する。
チャンピオンズリーグ。
フライブルクがこのちっぽけなマゲゾーラー・シュタディオンで
バルサや
レアル、
マンチェスターUなんかと対戦するのを
想像しただけで思わずニヤニヤしてしまう(笑)。
フランクフルトは
乾貴士が前節のレッドカード(イエロー2枚)で出場停止。
新加入のスルジャン・ラキッチも出ない。乾が出ないのは個人的にとても残念だが、
今のフライブルクなら勝機はある。
CL圏浮上は決して非現実的ではない。
フライブルクの先発は以下の通り。
バウマン
シュミット - ギンター - ディアネ - ゾルク
シュスター - マキアディ
クルーゼ - カリギウリ
ローゼンタール - クルーゼ
ヘーデンシュタットの離脱に伴い、今夜は右ウイングのシュミットが右SBで先発。
今最も気になるのは、前節途中出場ながらキッカーのベストイレブンに選ばれた
SB
クリスティアン・ギュンター。地元紙の先発予想は右SBゾルク、
左SBギュンターだったが、ギュンターは今日もベンチスタートとなった。
―20時半、キックオフ。
前半は
フランクフルトの高い位置からの積極的なプレスに大苦戦。
自陣からボールを前に進めることもままならない。
前節ドルトムントに負けたものの、ここまで4位と好調を維持している
フランクフルト。この調子だと今夜は厳しい戦いになりそうだ。
CBマティアス・ギンター。
フライブルクの守備の要。ギンター、ディアネ、控えのクルマシュと、
今季フライブルクのCBは実に安定した働きを見せている。
(一方、SBは少々頼りない印象。ホッフェンハイム戦のゾルクとか。)
僕はギンターはいつかA代表入りするんじゃないかと勝手に思っている。
フランクフルトの勢いはなかなか衰えない。
トップ下のアレックス・マイヤー、FWのアイグナーなんかがガンガン上がってくる。
それでもフライブルクは持ち前の堅い守りで
前半を無失点に抑え、0-0のまま後半突入。
後半に入ると、徐々にフライブルクが試合の流れを引き寄せ始める。
ユンクにイエローカード。敵陣PA付近でフライブルクがフリーキックを得る。
ヨハネス・フルム。
待ってた。モッサリ&イマイチの出来だったグエデに代わって途中出場。
僕はフライブルクの中で最もセンスがある選手はフルムだと思っている。
(サッカーのセンスがない僕の考えなので全く当てにならんが。)
左サイド突破を試みるカリギウリ、フルム。
カリギウリは素晴らしい。あの当たり負けしない強さ。
一度倒れながらボールを奪い返し、ドリブルで相手を抜き去った場面は痺れた。
ハイコ・ブッチャー。
元SCフライブルクのキャプテン。昨シーズン前半戦終了後のあのリストラは
結果的にはいい方向に転んだが、当時は理解に苦しむファンが多かっただろう。
選手紹介の際にもブッチャーに対しては地元サポから暖かい歓声が上がった。
残り15分くらいに差し掛かるとフランクフルトの運動量が落ちてきた。
ここからフライブルクの鬼のような猛攻が始まる。
「…!!」
クルーゼ…。中央PA内で一瞬フリーになったクルーゼが放った
シュートはフランクフルトGKケヴィン・トラップの好セーブに阻まれる。
「…!!」
フルム、あれ決めろよ…。
右サイドからのコーナーキック、一瞬マークが外れたフルムが
ゴール真正面で頭でボールを合わせるも、僅かにポストの上に浮いてしまう。
その他もう1回クルーゼ、また途中出場のテラツィーノと
超絶決定機でシュートを放ちながらことごとくゴールを奪えない。
後半ロスタイム間際、再びフライブルクのセットプレー。
…これもダメか。
マックス・クルーゼ。
ダニエル・カリギウリ。
フライブルクの攻撃は殆どクルーゼとカリギウリ
(後半途中からは+フルム)だけで回ってるようなもんだった。
シュスター、マキアディのボランチ2人は目立つ動き無し。
シュミットはそつなくこなしてたが、ゾルクはキープ力に不安が残った。
なお、今夜はクリスティアン・ギュンターの出番はなかった。
後半早い時間でディアネが下がったのはなぜだろう。
結局このまま
0-0のスコアレスドローで試合終了。
フライブルク、夢のCL圏内浮上ならず。
大きなチャンスだったのに、悔しいなぁ…。
なんて会話ができること自体が凄いことである。
CLを本気で狙える位置にいたことなど今まであったか?
恐らく20年くらい前、フィンケ時代の全盛期以来ではないだろうか。
次の試合はポカール準々決勝、アウェーでマインツ戦。
ここは是非勝って悲願の初タイトル獲得に一歩前進したい。
ブンデス次節はアウェーでニュルンベルク戦。
清武弘嗣、そして最近噂の金崎夢生。これは見逃せない対決だ。
ニュルンベルクには日帰り弾丸ツアーを予定している。