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2018.10.29 Monday / - / - / -
#SCフライブルク×ハノーファー96(13/12/21)
12月21日(土)、フライブルク・イム・ブライスガウ。

ブンデスリーガ第17節、SCフライブルク×ハノーファー96。

カップ戦とELを含め、12月に入って公式戦5連敗中のSCフライブルク。
しかもここに来て、守護神オリバー・バウマンマティアス・ギンター
今冬移籍してしまうんじゃないか?という噂まで出てきている。
※バウマンはボルシアMG(バルサ行きが噂されるGKテアシュテーゲンの
後釜候補)、ギンターはドルトムント(怪我人続出の最終ライン強化)の噂あり。


ちょっと待ってくれ。
バウマンとギンターには将来是非ドイツ代表入りしてほしいし、
強豪クラブへのステップアップは避けて通れぬ道なのかもしれないが、
いま二人に出て行かれたら間違いなく2.リーガ一直線である。
来年の今頃はFSVフランクフルトとかエルツゲビルゲ・アウエとか
の試合を見に行かきゃならんのか…想像しただけで気が滅入ってくる。

無論そんなことにはならないと信じてるし、そのために今日は何としても勝ち点3が欲しい。


フライブルクの先発は以下の通り。

バウマン
ゾルク - ヘーン - クルマシュ - ギュンター
ギンター - フェルナンデス
シュミット - ピラージュ
メフメディ - ダリダ

ヨナタン・シュミット復活! ユリアン・シュスターとメンズール・ムイジャもベンチ入り。
まだ今日の試合が始まってもいないのに、早くもシーズン後半戦に期待が持てる。
ハノーファーの酒井宏樹はベンチスタート。

―15時半、キックオフ。


やや低調気味なスタートのSCフライブルク。
時折最終ラインの裏を掻かれてピンチを迎えるも、相手の決定力不足に助けられる。


ヨナタン・シュミット。
11月頭のニュルンベルク戦を最後に負傷離脱、その前も今季ノーゴールと
決して調子がいいとは言えないシュミットだが、今後の巻き返しに期待。

しばらくすると、フライブルクが徐々に盛り返してきた。




「…!!」



来たあぁ! 前半25分、フライブルク先制!!
ジェルソン・フェルナンデスが敵陣左サイドで相手の隙を突いてボールを奪い、
スペースに飛び込んできたアドミール・メフメディへすぐさまパスを通すと、
メフメディが相手DFをフェイントで交わして鮮やかにシュートを叩き込んだ。
フェルナンデス&メフメディ=スイス代表コンビによる素晴らしいゴールだった。


マメ・ビラム・ディウフの臭い芝居。そんな演技力では審判も観客も騙せんぞ。


左サイドからコーナーキックのチャンス。





「…!!」


うおぉ、来たあぁぁぁ!!
前半36分、フライブルク2点目! コーナーキックを経て高く上がったクリアボールを
シュミットがダイレクトボレー、このボールがメフメディの足に当たって微妙に角度が変わり、
見事GKツィーラーの虚を突いた。場内アナウンスではシュミットのゴールだったが、
公式記録はメフメディのゴールに訂正された。

チャンスをきっちりモノにする、今季ここまでのフライブルク
らしからぬ素晴らしい試合ぶりで2-0のまま前半を折り返す。


ユリアン・シュスター!
待ってた。ニコラス・ヘフラー(今日は累積で欠場)が成長途上
とはいえまだまだ頼りない中、シュスターの復帰は心強い。
後半開始からクルマシュと交代でボランチに入り、ギンターがCBに回る。


後半は果敢に攻め続けるという展開ではなかったが、
ピンチらしいピンチを迎えることなく推移する。


酒井宏樹。
ここ2試合ほどあまり良くなかったせいか、今日は出番が
なかったが、今シーズンに入って本当に成長したと思う。
W杯イヤーの来年、一層の飛躍に期待したい。


「…!?」

煙臭い匂いがする。発炎筒か?


と思ったら、クリスマスの花火だった。


アドミール・メフメディ。


シュミットのフリーキック。果敢に3点目を狙う。


最終結果2-1。
終盤ビッテンコートに1点を返されるも、そのまま逃げ切った。


SCフライブルク、久々の勝ち点3。
待望の今季ブンデス公式戦ホーム初勝利!

この光景を見るのは本当に久しぶりだ。

DFBポカール準決勝進出、UEFAヨーロッパリーグ出場…
昨シーズンの後半戦を含め、2013年は夢に溢れた一年だった。
同時に、SCフライブルクのような小規模なクラブにとって、
欧州カップ戦と国内リーグ戦の両立が如何に困難であるかを
身をもって実感させられた一年でもあった。

マックス・クルーゼら昨季の主力選手の流出に伴い、今年の夏は積極的な
補強策に出たが、少なくとも現時点ではそれが成功したとは言い難い。
ニワカのミーハー視点を承知で申し上げると、今シーズン開幕当初は
「元ドイツ代表」マイク・ハンケ「アーセナル所属」フランシス・コクランらが
そのネームバリューに違わぬ活躍を見せ、ドイツのみならず欧州の国際舞台に
おいても昨季に劣らぬ存在感を見せつける…という青写真を描いていた。
しかし実際はELグループステージ敗退、リーグ戦は自動降格圏に
僅か勝ち点3差の16位でウインターブレイクを迎える結果となった。
バイエルンに負けなかったことが数少ない誇りであり(今季ここまでのリーグ戦で
バイエルンに勝ち点3を謙譲しなかったのはフライブルクと2位レバークーゼンのみ)、
今となっては「1部残留」が実現可能な最大の目標である。

まぁ、よく考えれば「定位置」に戻ったに過ぎない。何を悲観することがあろうか。
たとえ僅かな期間であれ、欧州の国際舞台を体験できたのはこの上ない幸せだった。

バウマンとギンターの残留、そしてシーズン後半戦の巻き返しを祈りつつ、
当ブログも暫しウインターブレイクに突入する。
2013.12.25 Wednesday / ドイツ-サッカー / comments(0) / trackbacks(0)
#UEFAヨーロッパリーグ:SCフライブルク×セビージャFC(13/12/12)
12月12日(木)、フライブルク・イム・ブライスガウ。


UEFAヨーロッパリーグ・グループステージ最終節、
SCフライブルク×セビージャFC。

CLのバイエルン、ドルトムント、シャルケ、レバークーゼン。ELのフランクフルト。
今季UEFA国際大会に出場している他のドイツのクラブは昨日までに全て
グループ突破を決めている。フライブルクが続けばドイツ勢全チーム突破だ。

乗るしかない、このビッグウェーブに。


前節終了時点の順位は以下の通り。

1位 セビージャ (勝ち点9)
2位 フライブルク (勝ち点6)
3位 リベレツ (勝ち点6)
4位 エストリル (勝ち点3)

ここまで苦戦が続いたフライブルクだが、前節アウェーでスロバン・リベレツ(チェコ)に勝利。
グループリーグ突破の可能性を残して今日の試合を迎える。セビージャに勝利、或いは
勝てなくてもリベレツに勝ち点を越えられなければ晴れて決勝トーナメント進出が決まる。

仮にフライブルクとリベレツが両方勝ってセビージャを含む3チームが勝ち点9で並んだ場合、
エストリルを除く当該3チーム間におけるリーグの成績で順位が決まる。すなわち…

1位 フライブルク (勝ち点7)
2位 セビージャ (勝ち点5)
3位 リベレツ (勝ち点3)

フライブルクはまだ何と首位通過の可能性があるのだ。

フライブルク勝利、リベレツドロー以下の場合はフライブルクとセビージャが勝ち点9で並び、
当該2チーム間の成績で1位2位が決まる。セビージャにはアウェーで0-2で負けているため、
首位で抜けるには3点差以上で勝たなければならない。
2点差の場合は得失点差で並ぶが、3-1だとアウェーゴールでセビージャ首位、
2-0でも過去5年間だかの実績を数値化したポイントで結局セビージャが首位になる。
もちろん2位で全然構わないので、リベレツの取りこぼし(エストリルの頑張り)に期待したい。

フライブルクの先発は以下の通り。

バウマン
ゾルク - クルマシュ - ヘーン - ギュンター
ギンター - ヘフラー
フェルナンデス - ロレンツォーニ
ダリダ - メフメディ


アウェーのセビージャサポーター。

リベレツがエストリル相手に取りこぼす可能性が低いことを考えると、
実質セビージャに勝利が求められるフライブルクは若干不利。
しかし、今のセビージャに付け入る隙が全くないわけではないと思う。
(現に前節もホームでエストリルに終盤追いつかれて勝利を逃している。)

2013年最後の「祭り」。何とか勝ちきって、来年まで夢を持ち越したい。
ここマゲゾーラー・シュタディオンに、あのユベントスナポリを迎えたい。

―21:05、キックオフ。

ダリダへのファールでいきなりフリーキックのチャンス。



「…!!」



クルマシュのヘッドは惜しくもGKに阻まれるも、序盤はフライブルクが試合の流れを掴む。



ヴラディミール・ダリダ。


チェコ代表MF、満を持して獲得した超大物。
アドミール・メフメディとともにフライブルクの攻撃の要である。


ニコライ・ロレンツォーニ。
育成出身。コクランの負傷で今日は左ウイングの先発に抜擢された。


マティアス・ギンター。
シュスター離脱後はボランチでの出場が多く、ここでも非凡な才能を発揮している。
あのドルトムントが獲得に乗り出すのではないか…という噂も囁かれているが、
ギンターが冬に出て行ったらマジで降格してしまうかもしれない。

時間が経つにつれ、セビージャが徐々に盛り返してきた。とりわけ、
ディエゴ・ペロッティがドリブルでヌルヌルと突破していく様が印象深い。

ペロッティヌルヌル。
一見卑猥な表現に眉をひそめる方も多いかもしれないが、実際そうなんだから仕方がない。
ブンデスでは見られない独特のリズム。こういうのを見られるのが国際大会の醍醐味である。







「…!?」


だあぁ…orz 前半40分、セビージャ先制。
ペロッティがヌルヌルとライン際をえぐり、イボラがフィニッシュ。
これは技ありとしか言い様がない。ここまで概ねフライブルク優勢で
推移してきたが、結局先制点を許してしまった。


オリバー・バウマン。
シュスター離脱後はバウマンがキャプテンマークを巻いている。


逆転を目指して後半突入。




「…!!」

おい、あれ決めろよ!

セビージャGKのパントキックが詰めていたジェルソン・フェルナンデスの
背中に直撃。メフメディがすかさずボールを奪ってフェルナンデスにパス、
ゴール至近距離でGKと1対1というスーパービッグチャンスが生まれる。
しかしこれをフェルナンデスが思いっきり吹かしてしまった。


イヴァン・ラキティッチ。
クロアチア代表、元シャルケ04。


後半60分過ぎに主審がプレーを止める。誰か動けなくなったっぽい。

…動けなくなったのは、線審だった。どこか足を痛めたようだ。

これは珍しい。審判が動けなくなったのを見るのはもちろん初めて。
代わりの線審が颯爽とピッチに現れると、スタンドから大歓声が上がった(笑)。


なかなか同点に追いつけないフライブルクは
パヴェル・クルマシュらCBをかなり前線まで上げて状況打開を図る。

しかし、前のめりになった結果後ろの守備がスカスカになり、
セビージャに幾度も決定的チャンスを作られる。さっきラキティッチが
完全どフリーで放ったシュートは運よくゴールポストに弾かれたが、
また次のピンチ。


あー、さすがにこりゃダメだろ(笑)。

と思ったらバウマンがビッグセーブ!
いやー、今のカッコよかった。

しかし、試合終了間際にはきっちり決められて万事休す。

最終スコア0-2。リベレツがエストリルに勝ったため、
SCフライブルクはグループステージ敗退が決まった。
アンドレア・ピルロやゴンザロ・イグアインを
マゲゾーラー・シュタディオンのピッチで拝む夢は叶わなかった。



無念。

このグループを突破するのは決して難しいハードルではないと思っていた。
セビージャはともかく、残り2つは聞いたこともないクラブである。

第1節のリベレツ戦。2点リードで前半を折り返したとき、僕は幸せの絶頂にいた。
夢の国際舞台で躍動するSCフライブルクの姿に痺れっぱなしだった。

しかし、このハーフタイムを境に転落が始まった。
後半に信じられない凡ミス2発で同点に追いつかれ、勝ち点2を失う(→参考)。
続くアウェーのセビージャ戦では全く見せ場なく敗戦(→参考)、
第3節ホームのエストリル戦も優位に進めながら勝ちきれなかった(→参考)。
こうして振り返ると、正直「あまりいい思い出がなかった」と言わざるを得ない。


しかし、UEFAヨーロッパリーグの本戦計6試合を戦い、
うち4試合を現地で見られたのは幸せ以外の何物でもない。フライブルクのような
弱小クラブのファンにとっては10年に一度あるかないかの極めて貴重な体験である。
また試合内容こそ悪かったが、セビージャ遠征は最高に高揚感溢れるイベントだった。

何より、リーグ戦との両立に苦しむ厳しい日程、かつ故障者続出の中、
全6試合を果敢に戦い抜いた選手たちには心から拍手を送りたい。


ELもポカールも敗退した今、再びリーグ戦に集中できる環境が整った。
ここからの巻き返しに期待している。
2013.12.15 Sunday / ドイツ-サッカー / comments(0) / trackbacks(0)
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