#SCフライブルク×バイヤー・レバークーゼン(14/01/25)
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1月25日(土)、フライブルク・イム・ブライスガウ。
ブンデスリーガ第18節、
SCフライブルク×バイヤー04レバークーゼン。
シーズン前半戦終了時点で降格圏内の16位と低迷するSCフライブルク。
(16位は2部3位と入れ替え戦がある。)後半戦最初の対戦相手は、
現在リーグ2位、そして欧州CL16強進出を決めた強豪レバークーゼン。
わりと
出鼻をくじかれそうな雰囲気満々ではあるが、つい先月の
DFBポカールでは勝利こそ逃したものの内容では圧倒した(→
参考)。
不安半分、期待半分でスタジアム入りする。
フライブルクの先発は以下の通り。
バウマン
ムイジャ - クルマシュ - ヘーン - ゾルク
ギンター - フェルナンデス
シュミット - ダリダ - ピラージュ
メフメディ
ボスニア・ヘルツェゴビナ代表SBメンズール・ムイジャが久々の先発復帰。
ヨナタン・シュミットは前節に続き先発、ユリアン・シュスターはベンチ。
ニコラス・ヘフラーやフランシス・コクランはベンチにも入っていなかった。
15時半、キックオフ。
ラース・ベンダー。
レバークーゼンが誇る現役ドイツA代表。
同じく現役A代表:スフェン・ベンダー(ドルトムント)の双子の兄である。
「…!?」
前半僅か4分、そのラース・ベンダーにいきなり先制点を許す。
中央PA外から
針の穴を通すようように完璧なコースの低い軌道のミドル。
フライブルクのマークが緩慢になったところを見事に突かれた。
先月のポカールや3年前のバラック(→
参考)よりは随分マシだが、
ホームのレバークーゼン戦はなぜこうも早々と失点してしまうのか。
一点ビハインドも、フライブルクは臆せず闘う姿勢を見せる。
ヨナタン・シュミットのフリーキック。これは僅かに合わず。
「…!!」
来たあぁ!!
前半27分、フライブルク同点! オリバー・ゾルクとの連携から
アドミール・メフメディが完璧な軌道のシュートで鮮やかにネットを揺らす。
わりと中がゴチャゴチャしてた中、一瞬でコースを見つけて正確なキック。
メフメディが一流プレーヤーであることを改めて認識させられた。
それにしても、今日の審判は全体的に
レバークーゼン寄りのジャッジが目立つ。
ほんの些細な当たりでファールを取られる場面が何度も見られる。
痺れを切らしたおっさんが審判団に
「Fussballmafia DFB!」と叫んでいた。
後半30分過ぎ。カストロのフリーキックはクロスバーを僅かにかすめて枠外へ。
危うく難を逃れてフライブルクのゴールキック。
…と思いきや、バウマンが触れたという判定で
レバークーゼンにコーナーキックが与えられてしまう。
いやー、あれは触ってないだろ!
で、
コーナーからロルフェスに押し込まれて2点目献上。
雰囲気、超最悪。ゴール裏のスタンドから一斉にビールが投げ込まれる(笑)。
フライブルク再び1点ビハインドで前半終了。
シーバー! シーバー! シーバー! シーバー!
引き揚げる審判団に割れんばかりの「シーバー」コールが浴びせられる。
※シーバー(Schieber)=試合の行方を「傾ける」人。相手寄りの不当なジャッジに対する抗議である。
それでも今日のフライブルクは諦めない。
後半は主にムイジャとシュミットの右サイドが活路を切り開く。
―後半54分、左PA付近からシュミットのフリーキック。
「…!!」
うおぉぉ!! シュミットが
直接決めた!
フライブルク再び同点、
ジョニー最高!
(リプレイをよく見るとライナルツのヘッドで微妙に軌道が変わっていた。)
その後もフライブルクが中盤から前を支配する。
レバークーゼンは組み立てもなかなかまままらず、自陣での
クリアボールからカウンターでソンフンミンあたりに託すというパターン。
一瞬ヒヤリとする場面はあったが、落ち着いて対処して3失点目は許さない。
リュ・シウォン。
韓国期待の若手。後半80分過ぎにソンフンミンと交代で登場。
まぁ、今日の動きを見た限りでは大したことないな。
ヴラディミール・ダリダ。
試合終了が迫る中、最後まで果敢に攻め続ける。
メフメディの右サイドからの速攻は、すんでのところでベンダーにクリアされた。
「…!!」
来たあぁぁぁぁぁぁ!!!!
後半90分、フライブルク逆転!!
中盤でメフメディがボールを奪い、オフサイドギリギリのタイミングで右に抜けた
シュミットへパス。シュミットがそのままゴールライン際まで攻め上がって
相手DFを引きつけ、中に上がってきたフェリックス・クラウスにマイナスのパス。
クラウスが落ち着いてダイレクトに蹴り込み、値千金の決勝ゴール。
試合終了!
SCフライブルク、レバークーゼン撃破!
最終スコア3-2。二度のビハインドを追いついて最後に劇的な逆転。
こんなに痺れる展開の試合は本当に久しぶりだ。
しかも相手はCL16強のレバークーゼンである。
フライブルクがホームでレバークーゼンに勝ったのは2004年以来、
実に10年ぶりの快挙だという。(アウェーでは2012年に勝っている。)
そして、今日のMOMは文句なしに
ヨナタン・シュミット。
今季は開幕から調子が上がらず、シーズン前半戦途中から負傷で
長期離脱を余儀なくされたが、直接FKしかり、決勝点を生んだ抜け出ししかり、
今日は
「ジョニー完全復活」と言って差し支えないほどキレまくっていた。
というわけで、最高のスタートを切った後半戦のSCフライブルク。
次節は岡崎慎司のマインツとアウェーで対戦する。
大変残念ながらこの試合は見に行けそうにないが、
今日の勢いで勝ち点3を持って帰ってきてほしい。