#A lot of ウニと甲殻類(マルタ/セントポールズベイのレストラン)
|
8月11日(月)、マルタ。
首都ヴァレッタから路線バスで宿泊先のブギバに帰還。
美味しいシーフードを満喫することが今回の大きな楽しみの一つだった
のだが、昨晩そして今日の昼と2食連続でレストランを外している(→
参考)。
今夜は絶対に旨いものが食べたい。
予め下調べしてきた、ホテルから徒歩で行けるレストランを目指す。
午後8時半過ぎ、美しい夕暮れ時の眺め。
徒歩で行けると言っても20分以上掛かるのだが、
もういい加減な店に入ってがっかりするのはうんざりだ。
ジリエル・レストラン。(Gillieru Restaurant)
ジリエル・ハーバーホテル併設のレストラン。
ブジバの中心部から離れているせいか客入りは少なく、
夜のオーシャンビューを一望できるテラス席に通される。
ちょっと高級なのかなと身構えていたが、恐れていたほどではなかった。
チスクで乾杯。
キンキンに冷えた生ビール、最高! 軽めのラガーで、
チスク特有の
仄かに「鉄分」っぽい後味がなかなかいい。
マルタの白ワイン。
バランスのよい辛口。これはシーフードによく合いそうだ。
オリーブ。
肉厚で、いい具合に熟してて、すげー旨い! これだけで酒が幾らでも進みそう。
マルタのパン。
外はカリカリ、中はフワフワ。小麦の香りが香ばしい。
頼んだ料理を待つことなく、オリーブとパンだけで
このレストランのクオリティの高さをしみじみと実感する。
ウェイターのチーフと思しき人物が僕らにあるものを薦めてきた。
「日本人の方ですか? 今日は新鮮なウニがありますよ。」
「Today we have a fresh UNI.」 と、「ウニ」だけ日本語だった。
ウニ、いいねぇ! これはぜひトライしたい。
でももしかしたらバカ高いかもしれないので慎重に値段と量を確認しよう。
「1皿19.5ユーロで、A lot of ウニです。」
そうか、
「A lot of ウニ」か…。
いいだろう。
彼が言う通り、19.5ユーロで「A lot of ウニ」なら悪くない。
2人1皿で十分だな、なにせ「A lot of ウニ」なんだから。
ウニ!
おぉ、新鮮そう!
それにまあまあ「A lot of ウニ」じゃないか。日本のウニより赤みがかっている。
カリカリに炙ったトーストが添えられているが、まずはそのまま行こう。
「…!!」
ウニ、うめぇ!
この
濃厚な甘みとコク…懐かしさのあまり思わず
目頭が熱くなる。
日本のウニよりコクは控えめで香りが強い印象。
いずれにしても鮮度がいいのは間違いない。
カリカリトーストに乗っけて食べるのも悪くないが、
日本人的にはやはりどうしても違和感がある。
シーフードサラダ。
野菜をモリモリ食べるつもりでシーフードサラダを頼んだら、
シーフードと野菜の比率が凄いことになっていた。逆だろう、普通(笑)。
まずはタコちゃんあたりから。
「…!!」
うめぇわ。
柔らかくボイルされたタコ、アジア風味のソースがかかった
ムール貝、そしてスモークサーモン…いずれも新鮮で美味。
エビマヨ、プリプリ!
欧州だと大抵クタクタのエビが使われてるものだが、
ここのはプリップリ。素晴らしい!
甲殻類のグリル盛り合わせ。
ムール貝、アサリ、マテ貝、タコ、エビが山盛りになっている。
さすが「魚のグリルより断然こっちがお薦めだ」というだけのことはある。
まずはムール貝から。
「…!!」
うおぉ、新鮮!
プリプリの身を噛み締めると、ムール貝特有の上品な香りが口に広がる。
アサリもマテ貝も鮮度抜群。貝類と白ワインを交互に味わう幸せ。
タコ。
柔らかくて味が濃い!
エビ。
頭の中の
エビミソをチューチュー啜ると、
極上の美味が口に広がる。
何という贅沢なひととき。
マルタ最高。
新鮮なシーフードを満喫するという夢がようやく叶った。
圧倒的な満足感に浸りながら、ホテルに向かって海岸沿いを歩く。