#DFBポカール:SCフライブルク×1.FCケルン(15/03/03)
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3月3日(火)、フライブルク・イム・ブライスガウ。
DFBポカール3回戦、
SCフライブルク×1.FCケルン。
栄誉あるドイツのカップ戦・DFBポカール。2回戦を勝ち抜いたSCフライブルクは
準々決勝進出を懸け、
大迫勇也と
長澤和輝を擁するケルンをホームに迎え撃つ。
大迫、長澤ともにフライブルク初上陸。
ローマン・ビュルキ。
久しぶりに
ノルトトリビューン(北立ち見席)に帰ってきた。
昨年「ブラジルW杯を見てる間にシーズンチケットの更新期限が過ぎていた」
という失態を犯したせいで今季はバックスタンドから観戦しているのだが、
今日のポカールはチケット販売開始当日に本来の「定位置」を確保した。
決勝の舞台ベルリン、そしてポカール制覇はファン全員の夢。
今日の先発は以下の通り。
ビュルキ
ムイジャ - ヘーン - トレホン - ギュンター
シュスター - ダリダ
シュミット - メフメディ
シャヒン - フィリップ
ケルンの大迫と長澤はともにベンチスタート。
―20時半、キックオフ。
開始直後に超絶決定機を献上するも、決定力不足に救われる。
アントニー・ウジャ。
イマヌエル・ヘーンでウジャを抑えられるだろうか。
立ち上がり不安定だったフライブルクだが、徐々にペースを掴み始める。
前半15分過ぎ、フライブルクのコーナーキック。
「…!!」
えっ、入った?
フライブルク先制! ウジャのオウンゴール!
いやー、さすがの爆発力だわ(笑)。
僕の周りの酔っ払いから「ウジャコール」が沸き上がる。
ウ・ジャ! ウ・ジャ! ウ・ジャ! ウ・ジャ!
「…!!」
うおぉ、来たあぁぁ!! 2-0!
僅か1分後。ケルンのパスミスから中盤でボールを奪うと、フィリップから
右サイドに抜け出したダリダへ完璧なパス。ダリダはエリア内でGKホーンを交わし、
やや姿勢を崩しながらも落ち着いて無人のゴールにボールを流し込んだ。
笑福亭笑瓶。
ケルンの監督
ペーター・シュテーガー。昨季は2.リーガの
TV中継でよく見かけたが、どうしても笑瓶師匠に見えてしまう。
一気に主導権を掴んだフライブルク。2-0のまま前半を折り返す。
大迫勇也。(左) 出番はあるだろうか。
マクシミリアン・フィリップ。
先月のヘルタ戦でブンデス初ゴール。そして今夜はMOM級の活躍。今季前半戦は
結果を残せなかったが、育成出身の若き才能が今まさに開花しようとしている。
フィリップがブレイクすれば、1部残留に大きく近づくことができるだろう。
後半60分過ぎ、フィリップがペナルティエリア内で倒されて
PK獲得。
キッカーはヴラディミール・ダリダ。
「…!!」
PK失敗。
ティモ・ホーンに見事セーブされる。ケルンにとどめを刺すチャンスだったのだが…。
アドミール・メフメディ。
今日のフライブルクの攻撃はスピード感があって素晴らしい。
ショートパスがポンポン繋がり連携が取れている。
後半80分前、ケルンが3枚目の交代枠を使う。
長澤和輝。
専修大から昨年ケルンに加入、1部昇格に貢献した長澤である。
この短い残り時間でアピールできるだろうか。
後半80分を過ぎたあたりからケルンが一気に猛攻を仕掛けてくる。
これまで繋がらなかったパスがいきなりどんどん通るようになった。
何やら不穏な空気が…。
「…。」
後半89分、ゴール前の混戦からデイベルソンにゴールを許して
2-1。
後半ロスタイムは何と
5分。1点返されたら延長戦突入である。
これまでに何度こういう局面で失点して勝利を逃したことか。
今季の勝負弱さを嫌というほど知っているだけに、もう嫌な予感しかしない。
また、こういう局面に限って相手の攻撃の精度が一気に上がるんだよな。
ペナルティエリアに侵入を許す。ゴール前で必死の守備。
ダメだ、もう決壊寸前…。
「…!!」
終わった。
長いロスタイムがやっと終わった。
最終スコア2-1、SCフライブルクは終盤のケルンの猛攻を
振り切り、見事
3回戦突破・準々決勝進出を決めた。
試合終了のホイッスルが鳴る頃には精神的に疲弊しきっていた。
勝利の喜びが込み上げてくるまでには少し時間がかかった。
Berlin! Berlin! Wir fahren nach Berlin!
Berlin! Berlin! Wir fahren nach Berlin!
夢のポカール制覇に向けて大きく一歩前進。
抽選の結果、準々決勝の対戦相手は
vfLヴォルフスブルク(アウェー)となった。
今季のヴォルフスブルクが相手ではまず無理だろうが、最後まで夢を見たい。