8月10日(月)、ドブロブニク。
旧市街をぶらぶら歩いた後、お楽しみの晩飯へ。
プロト。(Proto)
創業1886年の老舗レストラン。ここは一度行ってみたかった。
一応日本語メニューもある(スタッフは喋れない)。
僕はシーフードのコースメニュー、嫁は前菜、サラダ、リゾットを注文する。
値段は高めだが、せっかくここまで来たのだから好きなものを存分に食べたい。
白ワイン。
ダルマチア地方(アドリア海沿岸)の白で最も安い銘柄のグラス。
ちょっと古酒のような後味があってなかなか面白い。
スズキのマリネ。
コースメニューの前菜。ルッコラの鮮やかな緑が食欲をそそる。
「…!!」
おぉ、うまい!
お酢の酸味が脂の乗ったスズキの旨味を最大限に引き立てている。
ルッコラの爽やかな食感と香り、ケッパーの苦みもいいアクセントだ。
マグロの燻製。
嫁が注文した前菜。これも旨い!! 新鮮で濃厚なマグロの旨味がギュッと凝縮している。
―ほどなくして、期待のプリモ登場。
手長エビとトリュフのフェットチーネ。
小ぶりな手長エビの剥き身と黒トリュフのスライスがどっさり。
食べるのがもったいないくらい贅沢だ。
いつもより緊張しながら、フェットチーネを口に運ぶ。
「…!!」
うますぎ。
極上なトリュフの香り、エビのダシ。
ここへ白ワインを口に含んだらどうなるか。
…あまりの旨さに思わず悶絶してしまった。
黒トリュフのスライスをコリコリと噛み締め、注意深く味わってみる。
味そのものはそんなにないのだが、とにかく香りがいい。
ダルマチアの白ワイン。
1杯目より少し高いワインにチェンジ。やっぱ全体的にこっちの方が行けてる。
干しダラのリゾット。
嫁のオーダー。タラのダシ、濃厚なクリームのコク、絶妙な硬さの米。
上に乗ってる黄色いコーンみたいなものは焼きチーズで、
これをパリパリ崩してリゾットに混ぜて食べると一層味が濃くなる。
コースメニューのメイン:
魚のグリル。
うん…まぁ普通に旨いが、あの
手長エビとトリュフのパスタのインパクトが強すぎて、
どんな凄いメインが来るのかと期待が膨らみすぎたせいか、正直ちょっと拍子抜けした。
パスタと順番が逆だったらもっと喜んで食べてたかもしれない。
デザート。
全体的にこってり目。
ダルマチアチーズ盛り合わせ。
黄色いのは香りが強いハードチーズで白は優しい味。オリーブも上等で美味。
前菜で一気に気分が盛り上がり、あのパスタを食べているときに絶頂を迎えたが、
あのパスタが旨すぎたせいで以降の料理がレベル的に物足りなく感じてしまった。
(量的には十分すぎるほど多い。)前菜とパスタだけ頼むというのも一つの手かもしれない。
ともあれ、旨い料理を味わえてよかった。
満腹感に浸りながら、路線バスでラパッドの宿に戻る。