#ザンクトパウリ×SCフライブルク(15/10/25)
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10月25日(日)、ハンブルク。
地下鉄ザンクトパウリ駅から
移動遊園地の跡地のようなところを
通ってスタジアムへ。この時点で既にただならぬ雰囲気が漂っている。
ミラントア・シュタディオン。(Millerntor Stadion)
ザンクトパウリの本拠地初訪問。念願の聖地巡礼。
ドイツ最大の歓楽街
レーパーバーンに本拠地を置き、
ドクロマークのシンボルを掲げるザンクトパウリは、
ドイツもとい世界でも極めて
異質のサッカークラブとして知られている。
数年前の(確か)Numberの記事でクラブの目標を聞かれ
「1部昇格でないことは確かだね」と言い切った
首脳陣のコメントが今も印象に残っている。
ザンクトパウリの異質さは、アウェー席のチケットにも表れていた。
シャイス ザンクトパウリ。(Scheiss St.Pauli)
直訳すると
「ザンクトパウリのくそ野郎」、きれいに訳すと
「くたばれザンクトパウリ」
という言葉が主催者発行のチケットに刻まれている。何だよ、このセンス。
フェンス越しに瓶ビールを販売する人々。
駅からスタジアムへ向かう間にも大勢のビール売りがいた。
何という
異空間。一瞬どこの国にいるのかわからなくなる。
マチェスサンド。
さすが港町ハンブルク、スタジアムの屋台でも魚を扱っている。
2.リーガ第12節、
FCザンクトパウリ×SCフライブルク。
ザンクトパウリとの公式戦はともに1部にいた2010-11シーズン以来。
2011年1月にミラントア・シュタディオンで行われたフライブルク戦は、
現J1名古屋の
矢野貴章がドイツ時代唯一のアシストを決めた試合である。
今日はもちろんザンクトパウリのグッズだけでなく、
勝ち点3を土産に持って帰ってくるつもりでいる。
SCフライブルクの先発は以下の通り。
シュヴォロウ
ムイジャ - ヘーン - ケンプ - ギュンター
ヘフラー - アブラシ
フランツ - グリフォ - フィリップ
ペーターゼン
開幕前に靭帯を切った
宮市亮は最近ボールを使った練習を始めたらしい。
13時半、キックオフ。
2.リーガではチート級のペーターゼンとグリフォ。
序盤はフライブルクが先制点を伺う展開。
チケットは完売。バックスタンド1階席(前およそ2/3)が前面立ち見席というのも凄い。
クリスティアン・ギュンター。
ペナルティエリア付近からフライブルクのフリーキック。
余裕でグリフォの射程圏内だったが得点ならず、0-0のまま前半を折り返す。
ザンクトパウリのウルトラスの
発煙筒。後半開始から5分以上は空気が煙っていた。
後半最初の方は引き続きフライブルクが前面に出るも、
ゾビエヒらザンクトパウリの堅い守備をなかなか崩せない。
ペナルティエリア内でフィリップが倒されたが笛は鳴らず。
気がつけば立場が逆転していた。今やフライブルクはひたすら耐える展開に。
間もなく後半90分。このまま0-0で終われたら御の字だ。
「…!!」
決壊。
後半ロスタイム、ザンクトパウリのスローインからペナルティエリア内でのシュートは
シュヴォロウがセーブするも、こぼれ球をジャトコウスキに押し込まれて万事休す。
なぜここまで来て守り切れない…。
特に前半はフライブルクの時間帯もあったが、
今日のザンクトパウリは90分を通して統率が取れてて強固だった。
単なるイロモノではない強さがあることを身をもって実感した。
結果はともあれ、聖地ミラントアの雰囲気を味わえて大感激。
2010年のハンブルク訪問時に大量買いした
ザンクトパウリグッズ。
今回はTシャツとカップをゲット。
単なるサッカー観戦に留まらない、貴重な異文化体験ができてよかった。