#FSVフランクフルト×SCフライブルク(16/03/13)
|
3月13日(日)、フランクフルト・アム・マイン。
ツヴァイテリーガ漫遊記、フランクフルト編。
本当は試合前に「潤」の豚骨ラーメンを食べたかった。(参考 →
1 2)
11時半の開店と同時に飛び込み、高速でラーメンを啜り、スープの
最後の一滴を飲み干したと同時に会計を済ませて地下鉄に飛び乗れば
キックオフには間に合う計算だが、あまりにも慌ただしいためやむなく諦めた。
これが1部リーグで15時半開始のアイントラハト・フランクフルト戦だったら
余裕で間に合うどころか、ラーメンの前に餃子や唐揚げなんかをつまみながら
ゆっくり瓶ビールを飲む時間だってあるのに、2部リーグで13時半開始の
FSVフランクフルトの試合を観戦する者にはその権利がない。
同じ人間でも、1部のクラブのサポーターと2部のクラブのサポーター
との間には、かくも明確な
格差が存在するのである。
だから俺たちは昇格しなければならない。
ラーメン屋でゆっくり飲み食いする時間が欲しければ、
歯を食いしばってここから這い上がるしかないのだ。
中央駅からUバーンを乗り継ぎ、スタジアムの最寄り駅へ。
フランクフルター・フォルクスバンク・シュタディオン。
(Frankfurter Volksbank Stadion)
収容人数1万2千人少々、ゴール裏は屋根なし。
アマチュア〜セミプロのスタジアムといった趣である。
リッヒャー。(Licher)
さすがフランクフルトのローカルクラブ、FSV。スタジアムの生ビールも
ヘッセン州の醸造所リッヒャーのピルスナーというのがポイント高い。
(アイントラハト・フランクフルトのスタジアムは大手のクロムバッハ。)
リッヒャー、旨いよな。ホップの芳香と苦みがいい。
2.リーガ第26節、
FSVフランクフルト×SCフライブルク。
ヴィンチェンゾ・グリフォと第2GKクラントにとっては古巣との対決となる。
前節は大雪の中、首位RBライプツィヒを撃破! (→
参考)
3位FCニュルンベルクの猛追で今季の昇格争いは一気に
激しさを増し、取りこぼしが許されない状況になってきたが、
今日は「きっちり」勝ち点3を持って帰れると信じている。
SCフライブルクの先発は以下の通り。
シュヴォロウ
シュテンツェル - ヘーン - ケンプ - ギュンター
ヘフラー - アブラシ
フランツ - グリフォ
ゲデ - ニーダーレヒナー
前節ライプツィヒ戦と全く同じ。
ペーターゼンやフィリップを今日先発させる必要は無いと思うが、
2人がなかなか先発に復帰しないのは少々気になる。
―13時半、キックオフ。
FSVフランクフルトのコーナーキック。
試合の主導権を握ったのは予想通りSCフライブルク。
アブラシやゲデのシュートでゴールを脅かす。
「…!!」
来た!
前半30分前、フライブルク先制。
フランツからのグラウンダーのクロスに
ニーダーレヒナーが
ダイレクトで合わせた。DFのマークを受けながらあれを決めたのは凄い。
フライブルク1点リードで前半終了。
早くも勝利を確信しながら、ビールのおかわりをグイグイ呷る。
「事件」が起こったのは、後半50分過ぎのことだった。
おい!!
FSVフランクフルトの左SB
ハジ=ザフィが
センターラインを越えたあたりで
高い軌道のロングボールを放つと、
これが
GKシュヴォロウの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。
その距離およそ
50メートルのスーパーロングシュート。
やや高い位置にいたシュヴォロウは見事に虚を突かれた。
茫然。信じがたいゴールで同点に追いつかれる。
前節ライプツィヒ戦はスーパーセーブでチームを救った
シュヴォロウだが、今日は痛いミスで窮地に陥ってしまった。
後半65分、ゲデとフランツを下げて
ペーターゼンと
フィリップを投入する。
二人を出し惜しみして勝ち点を取りこぼしたら洒落にならない。
ニコラス・ヘフラー。
なかなか勝ち越せない状況に
焦りが募ってくる。
元FSVフランクフルトのヴィンチェンゾ・グリフォも今日は不発。
あんな失点で勝ち点2を失ってしまうのかと思うと腹立たしい。
「…!!」
ペーターゼン来たあぁぁ!!
マーク=オリバー・ケンプの「タッチダウンパス」を受けたペーターゼンが
落ち着き払って相手GKの頭上を越すループシュート。さすがの決定力。
後半80分過ぎ、神様ペーターゼンの一発でフライブルクが再び勝ち越す。
―その僅か数分後、左PA内でニーダーレヒナーがファールを受けて
PK獲得。
キッカーはもちろんペーターゼン。
3-1!!!
ペーターゼンがきっちり決めてリードを2点に広げる。
試合はこのまま3-1で終了。SCフライブルクはザントハウゼン戦以来5連勝。
よもやのスーパーゴールを喫するも、最終的には勝ち点3を積み重ねることに成功した。
来シーズンのフランクフルト遠征は絶対ラーメン屋でゆっくり飲み食いするぞ!
次節は3月21日(月)、ホームでカールスルーエSCとの
「バーデンダービー」。
山田大記はフライブルク初上陸。いろんな意味で絶対に勝ちたい。