#ドイツビール紀行(アウグスティーナー) |
5月29日(日)、ミュンヘン。バイエルンビール紀行4日目。
2日目: ビショフスホフ (→参考)
最終日の今日はミュンヘン市内最古の醸造所・
アウグスティーナー(Augustiner)の直営ビアホールへ。
ミュンヘン中央駅近くのホテルから西に向かって歩く。
オクトーバーフェストの会場:テレジエンヴィーゼ。
ただの空き地だな。オクトーバーフェスト期間中以外の会場は初めて見た。
アウグスティーナー・ブロイステューベン。
(Augustiner Bräustuben)
1328年創業のアウグスティーナー醸造所に隣接するビアホール。
朝10時から営業している。
高い天井、板張りの床、簡素な長椅子と長テーブル。
内部もまさに歴史的なビアホールという佇まいである。
まだ朝10時過ぎだというのに早くも何組かの先客がおり、
奥の方のグループに至ってはマースジョッキ(1ℓ)を呷っている。
仕込み釜の屋根がカッコいい。サーバーの近くの席に腰を下ろし、ビールを注文する。
アウグスティーナーのヘレス。
ドイツ人の中でも特に美味しいビールとして名高いアウグスティーナー。
しかも醸造所隣接の直営ビアホールの出来立て生。何だかドキドキする。
「…!!」
うまい!
一言で表すと、麦! モルトではなく「麦」と言いたい。
もの凄く香ばしくて力強い麦の香り、そして仄かな酸味。
素朴というか、無骨というか、どことなく垢抜けないというか。
他社のヘレスとは一線を画する強いキャラクターがある。
これほど麦の香りがいいビールはなかなかない。
じっくり味わいながらヘレスを飲んでいると、みるみるうちに席が埋まっていく。
エーデルシュトッフ。(Edelstoff)
いわゆるエクスポート。ヘレスよりも麦の香りは控えめで
甘味が強く(度数が若干高い)、全体的に洗練された味わい。
名声高いアウグスティーナーのビールを本場で味わえて感激。
会計を済ませて外に出ると、再び麦の香りがフワッと鼻を抜けた。
#ミュンヘンの匠(4回目) |
5月28日(土)、ミュンヘン。
中央駅のホテルにチェックインした後、Uバーンでテレジエン通りへ。
麺処 匠。
1年ぶりのミュンヘンの匠。もう何を食べるかは決めてある。
キリン 一番搾り。
まずは一番搾りで乾杯。日本のビールらしい繊細な味だ。ちなみにドイツの一番搾りは
世界最古のビール醸造所:ヴァイエンシュテファン(→参考)で造られている。
鶏の唐揚げ。
ラーメンへ行く前にビール+唐揚げの最強コンビ。今日も抜かりはない。
「…!!」
揚げたてアツアツの唐揚げ、外はサクサクで中はジューシー。匠の唐揚げは相変わらず旨い。
札幌豚骨ラーメン。
前から気になっていた、ミュンヘンの匠の豚骨。
デュッセルドルフの豚骨も美味しかったので(→参考)とても期待できる。
ガンガン炊いてます。
見るからに濃そうな白濁豚骨スープ。こういうの大好き。
―いざ、実食。
「…!!」
うおぉ、うめぇ!
超濃厚な豚骨スープの力強い旨味とコクが一気に押し寄せてくる。
濃厚ながらも豚骨スープにしては臭み少なめで洗練された印象だ。
西山製麺所の中太縮れ麺は強いコシ、かん水の香りがいい。
豚骨スープともよく馴染む。無我夢中でズルズルと麺を啜る。
ぶっかけご飯。
猛スピードで麺を完食した後、残ったスープをライスにぶっかける。
このためにチャーシューを1枚残しておくのも一つのポイントだ。
こういうケースでは恐らく「スープが残ったラーメン丼にライスを投入する」人の方が
圧倒的に多いと思うが、僕は必ずライスにスープをかける、すなわち
残ったスープをレンゲで掬って茶碗のライスの上にかけるという関係でないと気が済まない。
・ライスとスープの比率 (逆だとシャビシャビになる)
・掻っ込み易さ (逆だと食べにくいだろ?)
・適度な冷め具合 (これはあまり変わらんかもしれん)
やはりどう考えても「スープにライス」ではなく「ライスにスープ」だな。
こういう濃い豚骨スープでやるとお互いの良さが生きて最高に旨い。
ぶっかけご飯を食べた後なお丼に残ったスープを味わえるのもいい。
さすが実力店の匠。豚骨ラーメンも非常に美味しかった。
濃厚な豚骨ダシの余韻に浸りながら会計を済ませ、Uバーンの駅まで歩く。