#ザルツブルク初上陸 |
8月19日(金)。
インスブルックから車で3時間弱、ザルツブルクに到着。
今さらながら宿代をケチったことを後悔している。
ここ、ほぼユースホステルじゃないか。フロントの姉ちゃんは不愛想だし、
今13時過ぎだけどきっかり15時までチェックインできないし。
ホテルから徒歩10分以内のところに開いてるレストランがあったのは
不幸中の幸いだった。テラス席に腰を下ろし、生ビールと料理を注文する。
シュティーグル。(Stiegl)
ザルツブルクのビール。凄く新鮮で、モルトの香りが香ばしい。
美味しい生ビールで運転の疲れが一気に吹き飛ぶ。
Kalbsbeuschel。(カルブスボイシェル?)
何だかよく分からない料理を注文してみたら、子牛の内臓料理だった。
細かく刻んだ内臓のクリーム煮、中央にはクネーデル(団子)が鎮座している。
なるほど、これがオーストリアのモツ煮込みか。
内臓好きの俺、歓喜。スプーンで団子を一口大に切り、モツ煮を絡めて口の中へ。
「…!!」
モツ、うまい!
子牛の肺(lunge)の新鮮で力強い旨味、プリプリの食感。
一瞬ウェイパー(味覇)っぽい味がしたと思ったが、恐らくモツのダシやら
アサツキみたいなネギの香りやらが合わさってそんな気がしただけだろう。
ビールとの相性は抜群、ご飯とも合いそうだ。
ポルチーニのタリアテッレ。
嫁の注文。一言で表すと「バター焼きそば」。これはこれで悪くないと思う。
―午後3時にホテルのチェックインを済ませ、路線バスで旧市街へ。
レジデンツ広場。
ザルツブルク祝祭劇場。
世界有数の音楽祭: ザルツブルク音楽祭の会場である。
今はまさにザルツブルク音楽祭の真っ最中、今夜はここ祝祭劇場で
モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」の上演がある。
当日券が手に入らないものか、ダメ元でチケット売り場に聞いてみると、
1人250ユーロだか350ユーロだかの席はあるという。うぅむ…。
無理。とても勢いで買える値段ではない。今回は諦めよう。
黒塗りの高級車で乗り付け、劇場の前を行き交う本物のセレブ。
ここは我々のような平民が居るべき場所ではないようだ。
丘の上に聳えるのは、ホーエンザルツブルク城。
モーツァルト像。
楽しみにしてたモーツァルトの生家が既に営業時間を過ぎていて入れず、
一気にテンションが下がる。
カフェ・トマセッリ。(Cafe Tomaselli)
創業何と1705年、モーツァルトも訪れたという超老舗のカフェである。
ベランダの鉢植えが美しい。ここで一休みしよう。
ケーキ、どっさり。
ケーキを食べたいというと、ウェイトレスの人がこうして様々な種類のケーキを
席まで持ってきて見せてくれる。どれも旨そうだなぁ…甘党でなくてもワクワクする。
嫁が選んだのは、チョコレートケーキ。別皿で生クリームも付けた。
メランジェ。
こんなオーストリアの老舗カフェに来たらメランジェを頼みたくなる。
生クリームの濃厚なコクがコーヒーの芳醇な香りと合わさって旨い。
結局今日は殆ど観光できなかった。今夜は早めに飯を食って切り上げて明日に備えよう。
#SCフライブルク×ハンブルガーSV(16/09/20) |
9月20日(火)、フライブルク・イム・ブライスガウ。
ブンデスリーガ第4節、
SCフライブルク×ハンブルガーSV。
イングリッシュウィークで平日開催の今節、ドイツ屈指の名門HSVをホームに迎え撃つ。
フリカデーレ。
ハンブルガー戦だからハンバーグを…というわけではない。
以前は無かったはずのフリカデーレがあり、思わず買ってしまった。
※代わりに前は売ってたはずのシュニッツェルサンドがなくなってた。
手作り感(素人感)満点のフリカデーレ、豚挽き肉のジューシーで安っちい旨味が
なかなかいい。微妙に湿気て噛みきれないパンさえもう少しマシならなお良かった。
SCフライブルクの先発は以下の通り。
シュヴォロウ
シュテンツェル - グルデ - ヘフラー - ギュンター
フランツ - アブラシ
ブルート - グリフォ
ニーダーレヒナー - フィリップ
前節ケルン戦(0-3)で失点に直結するミスを連発し、
後半開始前に懲罰交代を余儀なくされたチャグラル・ソユンチュは
先発メンバーから外され、代わりにヘフラーがCBに入った。
―20時、キックオフ。
酒井高徳。
HSV移籍後初対面。VfB時代からの恩師ブルーノ・ラバディアの下で先発に定着。
クリスティアン・ギュンター。
左サイドを突破してクロスを上げるも、先制点には繋がらず。
高徳のクリア。
オヌール・ブルート。(Onur Bulut)
今夏ボーフムから獲得した攻撃的MF。なかなか足元が上手い印象。
前半30分過ぎ、ボビー・ウッドの中央突破を許してGKシュヴォロウと1対1。
運よくゴールポストに弾かれて失点は免れるも、苦笑いするしかない。
互いに決め手を欠き、0-0のまま後半突入。
アレン・ハリロヴィッチ。
バルセロナの下部チームから来た、クロアチア期待の若手。
フライブルクはヴィンチェンゾ・グリフォを起点に先制を目指すも、
なかなかいい形でシュートに持ち込めない。
後半60分を過ぎた頃からスタンドのファンも徐々に痺れを切らしてきた。
ペーターゼン! ペーターゼン!
ペーターゼン! ペーターゼン!
この閉塞感を打開できるのは彼しかいない。
ニルス・ペーターゼン!
割れんばかりの大歓声を背に、颯爽と交代の準備へ向かう。
後半70分前、ニーダーレヒナーと交代でペーターゼン登場。
(ニーダーレヒナーもなかなか結果を出せないな…。)
その直後。
「…!!」
ペーターゼン来たあぁぁ!!
左ペナルティエリア付近からヴィンチェンゾ・グリフォがミドルシュート。
GKレネ・アドラーが前に弾いたボールにペーターゼンが詰めて貴重な先制点!
アドラーの「やらかし」、HSV守備陣の不注意と幸運な要素も多いが、
ああいう決めるべき局面できっちり決められるのはさすがの一言。
アミール・アブラシ。
SCフライブルクの現役選手で唯一今年のEUROに出場した(アルバニア代表)。
完全に主観だが、大舞台を経て一層テクニックに磨きがかかった気がする。
HSVは後半75分過ぎからハリロヴィッチ、ラソッガを立て続けに投入。
このまま逃げ切れるかどうか、非常に不安だ…。
最終スコア1-0。HSV撃破!
全体的に煮え切らない展開で少々やきもきしたが、
ペーターゼンの虎の子の1点を守り切り、貴重な勝ち点3をゲットした。
これで開幕4戦2勝、出来すぎなくらい上々の滑り出しである。
SCフライブルクは次節アウェーでドルトムントと対戦する。
なお、ドルトムントの直近3試合の成績は以下の通り。
6-0(レギア・ワルシャワ)
6-0(ダルムシュタット)
5-1(ヴォルフスブルク)
…もう心の準備はできている。